果物と健康 くも膜下出血

くも膜下出血

くも膜下出血は、脳を覆っている「くも膜」という膜の下で出血が起こる状態です。脳は、「軟膜」、「くも膜」、「硬膜」という3層の膜で包まれています。そして一番内側の軟膜と、真ん中のくも膜との間(くも膜下腔)には脳脊髄液が流れていて、その中には脳に栄養を運ぶための太い血管も通っています。

このくも膜下腔の血管が破裂して出血が起きると、髄液の中に血液が流れ出し、脳が圧迫されてしまいます。そのため突然、激しい頭痛が起こります。また重症の場合は即死、回復しても脳機能障害が残るケースも少なくありません。大出血の半数以上の人が数日以内に死に至るといわれている恐ろしい病気です。

くも膜下出血のほとんどは、脳動脈の一部がふくらんだ「動脈瘤(どうみゃくりゅう)」が破裂することで起こります。

また大出血が起きる数日前に、頭痛や顔面痛、物が2重に見えるなどの前触れを生じる場合もあります。「突然」の異変を感じたらすぐに精密検査を受けましょう。

原因と予防方法

くも膜下出血を引き起こす「脳動脈瘤」が発生する原因は、今のところわかっていません。脳動脈瘤があるかどうかはCT検査で診断可能なので、定期的に検査をし、もし見つかった場合は破裂させないよう早期に治療することが重要です。

また、喫煙や過度のアルコール摂取は血圧を上昇させるため控えましょう。

なお、くも膜下出血は遺伝性があるといわれているので、家族に病歴のある人は定期的に検査をすることをおすすめします。

予防効果が期待できる果物

くも膜下出血に効くとされる果物は特にありませんが、普段から高血圧の予防をするように心がけましょう。また、興奮やストレス、りきみなどで頭や首筋などに激しい痛みを感じたら、一刻も早く脳の検査を受けるようにしてください。

※ご注意・・・果物はさまざまな病気の予防や健康作用に期待できる食物ですが、治療するための薬ではありません。すでに病気を患っていらっしゃる方は、何よりもまず医師にご相談ください。また栄養素によっては摂取量が多すぎると体に悪影響を及ぼすことがあります。適量を心がけるようにし、心配な場合は医師に相談してください。

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