果物と健康 動脈硬化

動脈硬化

簡単にいうと、動脈が狭くなる、またはかたくなることをいいます。

動脈硬化には主に2つのタイプがあります。1つは動脈の内側にコレステロールなどの脂肪性物質が沈着して血管が狭くなる「アテローム性動脈硬化症」。そしてもう1つが、細い動脈の内腔(ないくう)が弾力性を失ってかたくなる「細動脈硬化症」です。

アテローム性動脈硬化症は、動脈の中に黄色いドロドロとしたものが溜まり、血液の流れを悪くします。血流が悪くなると脳梗塞や心筋梗塞、狭心症などを誘発する恐れがあるので早期発見が重要です。

また「細動脈硬化症」の場合は、血管が破裂しやすくなるため、血圧が高くなると脳出血を引き起こすことがあります。

原因と予防方法

動脈硬化

動脈硬化の原因は、コレステロールの過剰摂取や高血圧、タバコ、糖尿病、肥満、加齢などがあげられます。脂肪分やコレステロールの摂取量を減らし、野菜や果物を多く食べるように心がけましょう。また塩分やアルコールの摂りすぎは高血圧の原因になるので控えてください。毎日適度な運動をしてストレスをなくすことも大切です。

予防効果が期待できる果物

アボカドあんずいちごいちじくオレンジ温州みかんキウイフルーツさくらんぼスイカ西洋梨パイナップルバナナパパイアびわぶどうマンゴーメロンりんご など。

食物繊維のペクチンは動脈硬化の予防に効果があるといわれます。リンゴ、桃、いちじく、イチゴ、キウイなどにはペクチンが豊富に含まれています。

また赤肉メロンやあんず、マンゴー、スイカ、みかんにはβカロテンが含まれているのでおすすめです。βカロテンには抗酸化作用があるため、細胞の老化を進行させる活性酸素を抑える効果が期待できます。

その他、柿、イチゴ、キウイに多く含まれるビタミンCもよいとされています。これ以外の上記の果物もカリウムが含まれているので高血圧予防に効果が期待できます。

なお、肥満体質や中性脂肪「トリグリセリド」の値が高い人は、糖分を摂りすぎると肥満を進行させる恐れがあるので、果物の摂りすぎは控えてください。

※ご注意・・・果物はさまざまな病気の予防や健康作用に期待できる食物ですが、治療するための薬ではありません。すでに病気を患っていらっしゃる方は、何よりもまず医師にご相談ください。また栄養素によっては摂取量が多すぎると体に悪影響を及ぼすことがあります。適量を心がけるようにし、心配な場合は医師に相談してください。

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