おいしいドリアンの選び方

ドリアンは国内ではあまり流通していませんが、近年は大手スーパーなどで見かけることが増えています。殻(果皮)のトゲトゲとした突起が手に食い込むと痛いので、購入する際は注意してください。

均等のとれた形で同じサイズなら軽いほう

ドリアンを選ぶときは、なるべく均等のとれた形をしているものがよいでしょう。サイズは大き過ぎず、同じ大きさなら軽いほうがよいといわれます。

ドリアン

代々木公園などで行われるタイフェスティバルでは、たくさんのドリアンが店頭に並びます。これならドリアン好きな人も納得のいくものが手に入るでしょう

割れていなくても特有の芳香があれば食べ頃

ドリアンは完熟すると殻が割れますが、割れていなくても特有の芳香が漂っていれば食べ頃です。逆に大きく割れたものは熟し過ぎていて果肉が傷みやすくなります。

すぐに食べるなら殻が割れそうなものか、割れていなくても芳香があるものを選びましょう。またドリアンは追熟するので、数日後に食べる場合は香りが強くなくてもOKです。

ただし追熟させる場合、湿度が高い場所に置いておくとカビが生えることがあるので、風通しのよい場所で保存してください。

モントーン

殻が割れていなくても特有の香りが漂っていれば食べ頃です。お尻の部分に鼻を近づけて確認してみましょう

カット売りは果肉がプリプリしたもの

果肉だけで売られている場合は、きれいな黄色~濃黄色でプリプリとしていて、みずみずしさを感じるものがよいでしょう。変色していたり、しなびているものは避けます。

モントーン

果肉はこのようにプリプリとしていて、中に大きなタネが入っています。ただ、日本ではドリアンの果肉だけを販売しているお店はあまりないようです

現地で買うなら試食してから

東南アジアでは、購入時に殻を割って試食させてくれる場合があります。現地で食べるなら、せっかくなので試食可能かどうか聞いて見るとよいでしょう。

その際、果肉を取り出してもらうと持ち帰りが楽になります。ただし、においがすごいので、密封できる保存パックを持参すると安心です。

なお、ホテルやバス、飛行機などでは「ドリアンの持ち込み禁止」となっていることがあるので注意してください。ちなみに、あの強烈なにおいは硫黄の化合物だそうです。

タイやマレーシアなど東南アジアの屋台では、ドリアンをその場でカットしてくれることも

●このページでは実際に食べた経験も踏まえて、一般的な選び方をまとめています。しかし糖度やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのにおいしくなかった場合はどうぞご容赦ください。
●糖度の数値は当サイトが独自に計測したものです。「Brix値(ブリックス値)」は「%」で表されますが、ここではわかりやすく「度」で表示しています。また、使用している簡易糖度計では、糖分だけでなくクエン酸などの「酸」も計測されてしまうため、必ずしも糖分だけの結果とはなりません。それを踏まえたうえでご覧ください。
●糖度が高い=おいしい、ということではありません。しかし、平均値よりも糖度が高いものは実際においしく感じるものが多いです。
●糖度を測定した個数は約10~200個と果物によって異なります。品種の重複はありますが、例えばあんずは10品種(12個体)で、いちごは91品種(118個体)を計測しています。
●糖度分布があるイラストは、わかりやすくするため大げさな色分けにしています。