いちじくの保存方法

いちじくは果皮がとても薄く果肉もやわらかいのであまり日持ちはしません。すぐに食べ切れない場合、どのように保存すればよいのかを見ていきます。また長期保存したい場合の方法も確認しておきましょう。

ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ

いちじくは乾燥に弱いので、購入したパックのままポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。表面が水に濡れていると、傷みやすくなったり、カビが生えやすくなります。もしも果皮が濡れていたらしっかりと拭き取ってから保存してください。

基本的にいちじくは熟した状態で収穫しているため、日持ちはよくありません。かためのものでも2~3日を目安に食べ切るようにしましょう。

パックに入ったいちじくはポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存

割れ具合の大きいものから食べる

品種にもよりますが、いちじくは熟すとお尻の部分が割れます。パックの中に割れたいちじくがあれば、割れ具合の大きなものから順に食べるようにしましょう。

なお、流通量の多い「桝井(ますい)ドーフィン」という品種や、西日本で多く出回る「蓬莱柿(ほうらいし)」といういちじくはお尻が割れますが、福岡県生まれの「とよみつひめ」は果実が割れにくいのが特徴です。また、直売所などで見かける「バナーネ」という品種は、熟しても割れにくく果皮も黄緑色をしています。

桝井ドーフィン

「桝井ドーフィン」は少しお尻が割れていることがあります。大きく割れたものから消費していきましょう

蓬莱柿

「蓬莱柿(ほうらいし)」はさらに大きく割れることがあります

とよみつひめ

「とよみつひめ」は割れにくい品種です

バナーネ

「バナーネ」は果皮が黄緑色で割れていなくても熟しています

キッチンペーパーとポリ袋で保存

水分を保つために、キッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れておくという方法もあります。少し手間がかかりますが、こうしておけば冷蔵庫の冷気が直接当たらず、乾燥防止の効果もあります。

いちじくをキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れておくというのも1つの方法

長期保存したいなら冷凍する

いちじくを長期保存するなら、冷凍しておくという方法があります。冷凍する場合、丸ごとのままでも、カットしてからでもOK。また、果皮は付いたままでも、むいてからでもかまいません。

丸ごとの場合、1個ずつラップで包んでから保存用袋に入れます。皮をむいたものも同様に1つずつラップしましょう。半分または1/4にカットしたものは、2~4切れずつ小分けしてラップで包んでおくと、使うときに便利です。いずれの場合も保存の目安は1か月程度になります。

食べる時は、常温または冷蔵室で自然解凍し、好みの状態で楽しみましょう。半解凍でシャーベット風に食べてもおいしいですよ。なお、皮付きのものは凍った状態で流水をかけると、皮がするっとむけます。

食べ切れないほどいちじくがある場合は冷凍保存しておきましょう

量が多い場合はジャムやコンポートに

量がたくさんある場合は、ジャムやコンポートにして瓶詰めにしておくとさらに長持ちします。その際、瓶をしっかり熱湯消毒してきっちり密閉しておくのがポイント。冷蔵庫に入れておけば2~3か月くらいは大丈夫でしょう。

なお、いちじくの皮はバナナのように軸の部分からむきますが、むきにくい場合はお尻側からむいてみてください。ジャム用など果実がかための場合は包丁でむいたり、熱湯にさっとくぐらせてから冷水につけるとむきやすくなります。

いちじくの食べ方はこちらで紹介しています。「いちじくの食べ方」のページ

ジャムやコンポートに加工しておいてもよいでしょう

●このページでは実際に試した経験も踏まえて、一般的な果物の保存方法をまとめています。しかし鮮度保持やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのに日持ちしなかった場合はどうぞご容赦ください。また矛盾はしますが、果物は新鮮なうちになるべく早く食べ切ることをおすすめします。