ぶどうの保存方法

ぶどうはあまり日持ちしませんが、少し工夫をすれば意外と長持ちさせることができます。最後の1粒までプリプリとしたみずみずしい食感を味わうにはどのように保存すればよいのかを確認していきましょう。

すぐに食べるなら冷暗所へ

購入した日に食べるなら、ポリ袋に入れて冷暗所で保存します。ただし、ぶどうは7月頃から多く出回るので高温に注意してください。常温保存のものは食べる2時間くらい前に冷蔵庫で冷やすとおいしく味わえます。

パックごとポリ袋に入れて冷暗所に置いておきます

2~3日保存するなら冷蔵庫の野菜室へ

室内が暑い場合や適当な冷暗所がない場合、また購入した翌日以降に食べるなら、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。乾燥防止のためラップをするか、新聞紙で包んでからポリ袋に入れるなどしておきます。

鮮度がよければ4~5日ほど日持ちしますが、軸が茶色くなっているものや、粒が取れそうになったものは、収穫から時間が経過しているので早めに食べ切るようにしてください。

なお、冷やし過ぎると甘味の感じ方が薄くなることがあるので、食べるちょっと前に冷蔵庫から出しておくとよいでしょう。

室温が高かったり、数日間保存したい場合は冷蔵保存しておきます

1週間保存するなら1粒ずつにして野菜室へ

食べ切るのに数日から1週間くらいかかりそうな場合は、ぶどうの粒を1粒ずつ分離して保存するという方法がおすすめです。少し面倒ですが、キッチンばさみで軸の部分を1粒ずつ切り離して保存すると、より長く日持ちします。

カットする際は、粒の根元に付いている軸(小果柄)を少し残しておくのがポイント。軸で粒にフタをしておくことで、水分の蒸発が抑えられて鮮度が保たれます。

根元の軸を付けたままカットして器に入れ、ラップをかけて冷蔵保存

シャインマスカット

このように1粒ずつキッチンばさみで切ってから保存しておくと日持ちがアップします

水洗いは食べる直前に

ぶどうは水洗いをしてから食べますが、洗うのは保存する前ではなく、食べる直前にしましょう。

なお、ぶどうには果皮に「ブルーム」という白い粉がついていますが、これは水分の蒸発を防いで鮮度を保つ役割があります。そのため保存時にブルームを洗い流してしまうと、鮮度保持の効果が薄れてしまいます。

ちなみにブルームは自然の成分なので、皮ごと食べるぶどうの場合でも、ゴシゴシと強く洗い落とす必要はありません。

藤稔

このような白っぽい粉「ブルーム」は乾燥を防ぐ役割があります

冷凍すれば長期保存が可能

長期保存したいなら冷凍しておきます。冷凍は房ごとではなく、1粒ずつばらして冷凍しておくと、食べる時に必要な分だけ取り出せて便利です。

凍ったぶどうは解凍して食べたり、シャーベット感覚で楽しみましょう。「ピオーネ」や「巨峰」など皮をむいて食べるブドウは、凍った粒を水に少し浸けると表面がとけてツルッと簡単に皮をむくことができますよ。

また種なし&皮ごとOKの「シャインマスカット」などは、自然解凍や半解凍の状態でそのまま手軽に食べられます。

粒をばらしてラップで包み、保存用袋に入れて冷凍しておきます

●このページでは実際に試した経験も踏まえて、一般的な果物の保存方法をまとめています。しかし鮮度保持やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのに日持ちしなかった場合はどうぞご容赦ください。また矛盾はしますが、果物は新鮮なうちになるべく早く食べ切ることをおすすめします。