温州みかんの保存方法

温州みかんは数が少なければすぐに食べ切れますが、量が多いと消費するのに時間がかかり、最後のほうになると味が落ちてしまうことがあります。ここでは最後の1個までおいしく食べられるよう、長持ちさせるための保存方法を見ていきましょう。

乾燥に注意して冷暗所で保存

温州みかんは冷暗所で保存するのが基本です。量が少なければポリ袋に、少し多めなら新聞紙で包んでポリ袋または段ボールに入れるなどしておきましょう。みかんの鮮度や環境にもよりますが、保存期間の目安は1週間から10日ほどになります。

なお、みかんは乾燥と高温が大敵です。暖房の効いた部屋でそのまま置いておくと、徐々に水分が失われていき鮮度の低下が早まってしまうので注意してください。また、袋にたくさん詰め込まれたみかんを購入した場合は、果実同士が押し合わないように入れなおしておきます。

直射日光が当たらず家の中で一番涼しい場所で保存します

冷蔵庫の野菜室でもOK

気温が高かったり、長めに保存したければ、冷蔵庫の野菜室に入れておくようにします。保存する際は、できれば1個ずつ(面倒なら2~3個ずつ)新聞紙などで包んでからポリ袋に入れるのがおすすめ。こうすればより乾燥を防止でき、もしカビが発生してもほかの果実に移るのを抑えられます。日持ちの目安は、新鮮なもので2~3週間くらいです。

なお、表面が濡れていたらしっかり水気をふき取っておくことが大切。濡れたまま保存すると傷む原因になります。

1個ずつ新聞紙で包んでポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。気温の高い時期や長めに保存したい場合はこの方法がおすすめです

箱買いの場合は1段ごとに新聞紙

みかんを箱ごと購入した場合、そのままの状態だとみかんの重みや古いみかんの影響などで日持ちが悪くなることがあります。手間がかかりますが、一度全部のみかんを出して、傷んだみかんがないかをチェックして入れ替えましょう。

一段ごとに新聞紙を敷き、下から新聞紙→果実→新聞紙→果実→新聞紙と2~3段に並べていきます。その際、果皮がしっかりとしたものを下のほうに置き、やわらかくなったものやふかふかした浮き皮のものを上段に置きます。果皮のやわらかいものから順に食べていきましょう。

みかん箱は暖房や直射日光を避け、涼しくて風通しのよい場所に置くのがベスト。一番上に新聞紙をかけ、箱のふたは開けておきます。

段ボール箱に入ったみかんは一度すべて出して並べ替えましょう

へたを下向きにして並べる

箱のみかんを並べ替えるときは、へたを下にして置いておくと傷みにくいといわれます。かたいへたの部分に重心を持ってくることで、果実への負担を軽減させるというわけです。

また、箱の中でカビが発生すると、周りのみかんにも移ってしまうので、傷んだものがないかを定期的に確認しましょう。

みかんを保存するときはへたを下向きにしたほうがよいとされます

プロは低温・高湿度で長期保存

1月以降に流通しているみかんは貯蔵されたものがほとんどです。貯蔵みかんは熟成することで酸味が抜けて、甘味がより感じやすくなります。

みかんの貯蔵に適した環境は温度が5~8度くらいで、湿度は約85%といわれます。業務用の管理された環境で保存することで、長期間にわたり鮮度のよいみかんが供給されているというわけです。一般的な家庭の冷蔵庫でこのような環境を作るのは難しいので早めに消費しましょう。

冷凍みかんにして長期保存

家庭で長期保存するなら、冷凍みかんにするのも1つの方法です。冷凍みかんは皮ごと冷凍する方法と、むいてから冷凍するやり方がありますが、これはお好みでかまいません。ただ、冷凍みかんにすると皮がむきにくくなるので、むいてから冷凍するほうがあとで楽です。

保存する際は、皮付きであればポリ袋に入れて冷凍庫へ。皮をむいたものは1玉ずつラップでぴったりと包んでから保存用袋に入れてから冷凍します。また皮をむいた場合、房をばらばらにしてから冷凍してもOKです。保存の目安は1か月程度となります。

冷凍するときはそのままでも、皮をむいてからでもかまいません

●このページでは実際に試した経験も踏まえて、一般的な果物の保存方法をまとめています。しかし鮮度保持やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのに日持ちしなかった場合はどうぞご容赦ください。また矛盾はしますが、果物は新鮮なうちになるべく早く食べ切ることをおすすめします。