パッションフルーツの保存方法

パッションフルーツは追熟が必要な熱帯果物です。果実の状態によって保存方法が異なるので、最適な保存の仕方を確認しておきましょう。しっかりと熟したものは香りがよく、フルーティーでほどよい甘酸っぱさを味わえます。

香りがなければ常温で追熟

パッションフルーツがどれくらい日持ちするかは、香りの有無や果皮の状態である程度判断できます。香りが強かったり、果皮に少しシワが寄っているものは熟していて食べ頃。逆に香りがまったくしないものは完熟前で追熟が必要です。

追熟させるにはしばらく常温で置いておきます。乾燥しないようにポリ袋に入れて保存しましょう。新聞紙などで包んでからポリ袋に入れてもOKです。

追熟に要する時間は果実の状態や保存環境によりますが、早ければ数日、遅いと10日以上かかることもあります。熟したパッションフルーツは冷蔵庫で2~3時間ほど冷やすと、よりおいしく食べられます。

香りがまったくしない場合は常温で追熟させましょう

香りがあればポリ袋に入れて冷蔵

完熟したパッションフルーツは冷蔵庫の野菜室で保存。果皮にシワが出ているものはもちろん、シワがなくても特有のよい香りがしていれば熟しています。長めに保存したければ、香りが少し出た段階で冷蔵保存してもよいでしょう。こうすれば常温保存よりも長持ちします。

シワがなくても香りが強いものは熟しているので冷蔵庫に入れてOKです

酸味が苦手ならシワが出るまで待つ

じつはパッションフルーツはあまり追熟させなくても食べることは可能です。しかし収穫して日が浅いものは酸味が強いので、追熟によって酸味を減少させています。酸味をできるだけ抑えたいなら、十分に追熟してから食べるようにしましょう。

このとき熟度の目安の1つになるのが表面のシワです。一般的に果皮の表面に少しシワが出ると十分に完熟している合図。そのため酸味が苦手なら少しシワが出るまで追熟させるとよいでしょう。

ただし湿度の高い場所で追熟させると完熟してもあまりシワは出ず、逆に湿度が低い場所で保存するとシワが出やすくなるようです。

パッションフルーツ

このくらいシワが出ているものは酸味がある程度抜けていることが多いです

ルビースター

シワがなくても熟していればほどよい甘酸っぱさが楽しめます

●このページでは実際に試した経験も踏まえて、一般的な果物の保存方法をまとめています。しかし鮮度保持やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのに日持ちしなかった場合はどうぞご容赦ください。また矛盾はしますが、果物は新鮮なうちになるべく早く食べ切ることをおすすめします。