すももの保存方法

すももは、果実の熟し具合によって保存の仕方が違ってきます。完熟したやわらかい果実なのか、それとも完熟前のかたい状態なのを確認し、それぞれに応じた方法で保存しましょう。完熟したすももは日持ちしないので要注意です。

緑色のかたいすももは常温で追熟

すももは熟すにつれ果肉にやわらかさが出て、果皮も赤くなってきます。果実がかたかったり、果皮に緑色や黄色が目立つものはまだ完熟前。追熟が必要なので、涼しい場所で常温保存します。

その際、果実が乾燥しないよう、新聞紙やキッチンペーパーなどで包んでからポリ袋に入れておくとよいでしょう。果皮が赤く染まったり、やわらかさを感じたら食べ頃です。

なお「ソルダム」は果皮に緑色が残った状態で売られていることが多いですが、緑や黄色が目立つものは酸味が強く果肉もかたいので、追熟させて果皮が赤くなってから食べるのがおすすめです。

また、熟しても果皮が緑色のままの「ケルシー」や黄色の「ホワイトプラム」などの品種は、果皮のやわらかさなどで判断しましょう。

すももは基本的に、果皮が緑色から赤色に変わると食べ頃です。ただし品種によっては熟しても黄色や緑色のものもあります

色が薄くてかたいすももは常温で追熟させましょう

ケルシー

「ケルシー」は熟しても赤くなりません。黄緑色でやわらかさを感じたら食べ頃です

熟したものは冷蔵庫の野菜室へ

食べ頃の果実を常温のまま置いておくと食味の低下が早まってしまうので冷蔵庫の野菜室へ。保存するときは新聞紙やキッチンペーパーなどで包んでからポリ袋に入れておきます。

また果実同士が押し合わないようにしておくのもポイントです。むりやりパックに詰め込んだり、上にどんどん重ねて置いたりすると、押し合った部分から傷み始めてしまうので注意してください。

完熟したすももは新聞紙などで包んでポリ袋に入れて冷蔵しておきます

少しかためで冷蔵すればより長持ち

なるべく日持ちさせたいなら、完熟手前で冷蔵保存するとよいでしょう。すももは気温が高い6月から8月頃に多く出回るので、室内保存では日持ちしません。少しかたさが残った完熟前の状態のものを冷蔵庫の野菜室で保存しておけば、食べ頃の時期を先延ばしにすることができます。

こちらのコラムのページでは、実際に「大石早生」と「ソルダム」を追熟させた結果をまとめているので参考にしてください。「酸っぱいすももをおいしく食べるには?」のページ

完全にやわらかくなる前に冷蔵しておけば日持ちを延ばせます

冷凍すれば長期保存が可能

量が多くて食べ切れない場合は冷凍して、シャーベットやスムージーなどにして味わいましょう。果実を4分割に切って種を取り除き、ラップで包んで保存用袋に入れておきます。半解凍の状態で食べると生食とはまた違う食感が楽します。

果肉をくし形にカットして種を取り、ラップで包んで冷凍します

●このページでは実際に試した経験も踏まえて、一般的な果物の保存方法をまとめています。しかし鮮度保持やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのに日持ちしなかった場合はどうぞご容赦ください。また矛盾はしますが、果物は新鮮なうちになるべく早く食べ切ることをおすすめします。