おいしいブルーベリーの選び方
ブルーベリーには多くの品種がありますが、店頭で品種名が明記されることはほとんどありません。どの品種も基本的に選び方は同じなので、おいしそうな完熟果を選びましょう。
粒がふっくらとして果皮に張りがある
ブルーベリーはパックに入っているので少しわかりづらいですが、果皮に張りがあり、粒がふっくらとしているものを選びます。
粒の大きさは品種によってさまざまですが、小さいものよりも比較的大粒のほうが食味がよい傾向にあります。

これは「ノビリス」という品種です。粒が大きめで幅広い球形。糖度が15~17度くらいと甘味たっぷりで酸味はやさしく、果汁も豊富でした
表面にブルーム(白い粉)が付着
表面に「ブルーム」と呼ばれる白っぽい粉が付いているものは鮮度がよい証拠です。ブルームは水分の蒸発を防ぐなどの働きがある成分で、粉が落ちているものは収穫してから日が経っています。
なお、ブルームは水洗いである程度落ちますが、果実から分泌されるものなのでブルームごと食べても大丈夫です。

これはしっかりと果実全体にブルームがついていてフレッシュな状態です。このハイブッシュ系のブルーベリーは果肉がややソフトで、ほどよい甘酸っぱさでした
軸の付け根まで濃い青紫色をしている
ブルーベリーは未熟なときは赤紫色をしていて、熟すと濃い青紫色になり、色が濃くなるにつれて甘味も増します。そのため、果実の色づきが濃くて全体が黒っぽいものを選びましょう。
ただし粒が青紫色になっていても、軸の付け根部分が赤いものは、まだ酸味が残っています。この部分までしっかり黒っぽくなっているかも要チェックです。

この「パウダーブルー」というブルーベリーは、軸の付け根部分までよく色づいています。しっかりと完熟していて、糖度が15~16度くらいと甘味十分。ジューシーでとても美味でした

ブルーベリーは1粒ずつ熟したものから収穫されていきます
果皮がシワシワのものは避ける
果皮にシワが寄っているものは、鮮度が低下していることがあるので避けたほうが無難です。やわらかくなってつぶれた粒がいくつも混ざっているものも避けましょう。
ブルーベリーの一番甘い部分はどこ?
当サイトがこれまでに計測したブルーベリーの糖度データをもとに、平均糖度を計算しました。
ブルーベリーは測定した個数が多くありません。そのため平均糖度は参考程度にご覧ください。
●このページでは実際に食べた経験も踏まえて、一般的な選び方をまとめています。しかし糖度やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのにおいしくなかった場合はどうぞご容赦ください。
●糖度の数値は当サイトが独自に計測したものです。「Brix値(ブリックス値)」は「%」で表されますが、ここではわかりやすく「度」で表示しています。また、使用している簡易糖度計では、糖分だけでなくクエン酸などの「酸」も計測されてしまうため、必ずしも糖分だけの結果とはなりません。それを踏まえたうえでご覧ください。
●糖度が高い=おいしい、ということではありません。しかし、平均値よりも糖度が高いものは実際においしく感じるものが多いです。
●糖度を測定した個数は約10~200個と果物によって異なります。品種の重複はありますが、例えばあんずは10品種(12個体)で、いちごは91品種(118個体)を計測しています。
●糖度分布があるイラストは、わかりやすくするため大げさな色分けにしています。