おいしいグアバの選び方

グアバはとても香りがよく、生食するほかジュースやアイスクリームなどにしても味わえる南国フルーツです。ただし強い甘味があるわけではないので、そのまま食べるよりはジュースなどに加工したほうがよいかもしれません。

丸々として重量感のあるもの

グアバを購入するときは、果実がふっくらとしていて果皮に傷が少なく、持ったときにしっかりと重みを感じるものを選びます。小さいものは果肉が少ないので、ある程度大きめの果実がよいでしょう。

グアバ(国外撮影)

グアバは沖縄県以外ではあまり見かけませんが、台湾やタイなど東南アジアの国々では普通に売られています

熟すと果皮が黄緑色~黄色になる

一般的なグアバは、熟すにつれて果皮の色が緑から黄緑色に変化していきます。そして果肉もそれに伴って徐々にやわらかくなっていきます。

濃い緑色のものや、かたいグアバはまだ熟していません。品種によって完熟時の色は異なりますが、基本的に明るい黄緑色~黄色のものを選ぶとよいでしょう。

ピンクグアバ(国外撮影)

これは果肉がピンク色のピンクグアバ。本来はもっと濃いピンク色のようですが、これは淡桃色。かたさがあるうちにカットしたためか味は今ひとつでした……

グアバ

これは沖縄県産のグアバ。果皮がクリーム色で、いい香りが漂っていました

グアバ

果肉はやさしい甘味で、酸味がほどよくてやわらか。生食よりはスムージーに使ったほうがおいしかったです

果実に弾力と芳香があれば食べ頃

果実にやわらかさを感じるかどうかも要チェック。そっとさわって弾力があれば熟しています。未熟なグアバはおいしくないので、食べ頃になっているかどうかの確認は重要です。

もう1つのポイントは香りの有無。完熟果は特有の芳香が漂うので、この点も確認してください。色と弾力、香りが強いかどうかが着目点となります。

未熟果は常温保存で追熟させよう

完熟前のかたいグアバしか売られていない場合は、常温の涼しい場所にしばらく置いて追熟させましょう。果皮の色が変化したり、弾力や香りが出てきたら食べ頃です。

ただし、果実の状態によっては追熟に時間がかかったり、うまくいかないこともあります。そのため、なるべく店頭で熟したものを購入することをおすすめします。

グアバ

これは果皮が緑色でかたかったので、1週間ほど常温で追熟させたものです。まだ緑色は濃い目で弾力もあまり感じませんでしたがカットしてみることに

グアバ

やはりまだ熟していませんでした。果肉がかたくて失敗です……

赤いグアバと黄色いグアバも香りをチェック

グアバは果肉が白色のものとピンク色のものがあります。また、ほとんど出回りませんが、果皮が赤い「ストロベリーグアバ」や、果皮が黄色い「イエローストロベリーグアバ」もあります。これらは、果皮の色が鮮やかで、甘い香りがしているものを選ぶとよいでしょう。弾力を感じるかどうかで食べ頃を判断します。

グアバの一番甘い部分はどこ?

当サイトがこれまでに計測したグアバの糖度データです。

グアバは測定した個数が少ないので平均は計算していませんが、個体や部位によって6~11.2度と糖度に幅がありました。

グアバの糖度分布

糖度(参考値) 6~11.2度

●このページでは実際に食べた経験も踏まえて、一般的な選び方をまとめています。しかし糖度やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのにおいしくなかった場合はどうぞご容赦ください。
●糖度の数値は当サイトが独自に計測したものです。「Brix値(ブリックス値)」は「%」で表されますが、ここではわかりやすく「度」で表示しています。また、使用している簡易糖度計では、糖分だけでなくクエン酸などの「酸」も計測されてしまうため、必ずしも糖分だけの結果とはなりません。それを踏まえたうえでご覧ください。
●糖度が高い=おいしい、ということではありません。しかし、平均値よりも糖度が高いものは実際においしく感じるものが多いです。
●糖度を測定した個数は約10~200個と果物によって異なります。品種の重複はありますが、例えばあんずは10品種(12個体)で、いちごは91品種(118個体)を計測しています。
●糖度分布があるイラストは、わかりやすくするため大げさな色分けにしています。