おいしいザクロの選び方
スーパーで売られているザクロはアメリカから輸入したものがほとんどで、国産ザクロは直売所などで見かける程度しかありません。そもそも流通量が少なくあまり選べるほど店頭に並びませんが、おいしいザクロを見つけてください。
全体が赤く着色している
ザクロを選ぶときは、なるべく全体が濃い赤色のものがよいでしょう。輸入ザクロは基本的にりんごのような色をしているので、しっかりと色づいているものがおすすめです。

アメリカ産の「ワンダフル」というザクロ。果皮全体がしっかり赤く色づいています。これは果肉をミキサーにかけてタネをこしてジュースにしました。ちなみにこのザクロの糖度は16~17度です
在来種は熟しても色が薄いことも
国内の在来種は、完熟しても薄い赤色だったり、赤みが差したベージュ色っぽいものもあります。そのため直売所では食べ頃であっても色の薄いザクロや、傷があるものも売られています。見た目が悪くても熟していれば問題ないでしょう。

10月から11月頃になると、直売所ではこのような傷ありのザクロが売られていることがあります
樹上で完熟すると実が割れる
ザクロは樹上で完熟すると自然に実が割れます。輸入ザクロは割れたものは売られていませんが、直売所では割れた状態のものが並ぶこともあります。
自然に割れたものは完熟していておいしいので、その日のうちに食べるなら割れた果実を選んでもよいでしょう。また割れていなくても、果皮が張ったものはしっかり熟している可能性が高いので、果実のふくらみ具合もチェックしてください。
重量感があり表面に傷が少ない
果実を持ったときにしっかりと重みを感じるかどうかも確認します。重みがあるほうが、水分や果肉が豊富に含まれています。
また、表面に傷が付いたものも見られますが、ざくろは皮が厚めなので、少しくらいなら気にしなくても大丈夫です。
ザクロの食べ方はこちらで紹介しています。「ザクロの食べ方」のページ

ふっくらとした形で、手に持つとずっしりと重さを感じるものを選びます
ザクロの一番甘い部分はどこ?
当サイトがこれまでに計測したザクロの糖度データです。
ざくろは測定した個数が少ないので平均値は計算していません。これは2個体のざくろを計測したデータになります。
●このページでは実際に食べた経験も踏まえて、一般的な選び方をまとめています。しかし糖度やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのにおいしくなかった場合はどうぞご容赦ください。
●糖度の数値は当サイトが独自に計測したものです。「Brix値(ブリックス値)」は「%」で表されますが、ここではわかりやすく「度」で表示しています。また、使用している簡易糖度計では、糖分だけでなくクエン酸などの「酸」も計測されてしまうため、必ずしも糖分だけの結果とはなりません。それを踏まえたうえでご覧ください。
●糖度が高い=おいしい、ということではありません。しかし、平均値よりも糖度が高いものは実際においしく感じるものが多いです。
●糖度を測定した個数は約10~200個と果物によって異なります。品種の重複はありますが、例えばあんずは10品種(12個体)で、いちごは91品種(118個体)を計測しています。
●糖度分布があるイラストは、わかりやすくするため大げさな色分けにしています。