ザクロ 石榴 Pomegranate
基礎データ DATA
- 分類:ミソハギ科ザクロ属
- 原産地:イラン西北部
- 季節の分類:秋
- 多く出回る時期:10月~12月(アメリカ産)
ザクロの概要
ザクロは果皮が赤く先端がとがっていて、熟すと裂けるという特徴があります。国内では広い地域でザクロの樹を見かけますが、国産ざくろの流通はほとんどなく、店頭で売られているものの多くはカリフォルニア産で、ジュースにはイラン産も使われています。
サイズは直径が6~10cmくらいで、重さは100~300g。果実の中には赤いツブツブがたくさん詰まっていて、この部分を食します。さわやかな甘味と酸味があり独特の食感があります。
食べるときは手で割って、中の赤い果粒をそのまま食べます。中の種はそのまま食べても大丈夫ですが、種が気になるようならはき出すか、あらかじめしぼってジュースにするとよいでしょう。
なお、手で割れない場合は、先端をナイフでカットし、皮に切れ目を入れると簡単に割れます。また、水を張ったボールに割ったザクロを入れ、手で果粒を取り出すという方法もあります。
ザクロの歴史
旧約聖書や古代の医学書などにも登場しているザクロは、5000年以上前から栽培されていました。昔から健康や美容によいとされており、好んで食べられていたようです。原産地であるイランからシルクロードを通って中国やヨーロッパに伝わり、日本へは平安時代に渡来したといわれています。
ザクロの栄養と効能
おもな栄養成分(可食部100g中)
カリウム(250mg)
注目成分
アントシアニン、タンニン
期待される効能
ザクロには抗酸化作用のある「デルフィニジン」「シアニジン」などのアントシアニンや、「エラグ酸」などのタンニン類が含まれているため、生活習慣病予防に効果があるといわれます。
なお、ザクロに女性ホルモンが含まれているということで一時ブームになりましたが、種子に含まれる「エストロン」という成分はごくわずかで実際の効果のほどは不明だそうです。また「エストロゲン」は、平成12年に行われた「国民生活センター」の調査によると果汁やエキス錠剤からは検出されなかったとのことです。
より詳細な栄養成分については、「栄養成分(グラフ)」もしくは「栄養成分(一覧表)」に掲載しています。
栄養成分表を見る