おいしいあけびの選び方

あけびは商業栽培されているきれいな外観のものと、少し野性的な外観をした天然のものがあります。見た目は違いますが、選び方は基本的に変わりません。

きれいな淡紫~紫色で皮に張りがある

商業栽培されているあけびは、手入れが行き届いていて美しい姿をしています。果皮がきれいな淡紫~紫色をしていて、張りがあるものを選びましょう。

表面がしなびたものや、開いた裂け目が変色したものは鮮度が低下している恐れがあります。なお、品種によって紫色が薄かったり濃かったりしますが、色の違いは気にしなくてよいでしょう。

初ひめ

これは「初ひめ」という品種。果皮が淡い紫色で、張りがあって美しい外観です。果肉の糖度は16.8度で、果皮は苦味があるのでアク抜きをしてから味噌炒めと天ぷらにして食べました

果皮が少し割れたものは完熟

あけびは完熟すると果皮が割れるため、割れているほうが熟しています。しかし商業栽培においては、基本的に割れる直前に収穫しているので、スーパーではあまり割れたものは売られていません。

割れていないあけびを選ぶ際は、果皮に弾力があり、縫合線の筋がはっきり見えているものがよいでしょう。ほどよく熟していれば、縫合線を軽く押すだけで簡単に割れます。ただし店頭では果実を押したりしないように注意してください。

なお、割れている場合は日持ちしないので早めに消費します。

これは直売所で購入したもの。左の大きい果実は少し割れていて、右側の小さいあけびは割れかけの状態です

あけび

手で押すと小さいほうも簡単に割れました。果肉を食べるとちゅるっとした食感で砂糖水のような甘さ。糖度は21.8度ありました

果実がふっくらとしている

果実が大きいと中の果肉もたっぷり入っていて、皮を調理する場合も肉厚なものは食べ応えがあります。細い形のものや小さい果実より、ふっくらとした大きめの果実がよいでしょう。

見た目がワイルドでも熟していればOK

直売所では果皮が割れたものもよく売られています。また色づきが悪く、果皮が茶色っぽくなっていたり、傷がついていることもあります。

これらは見た目はよくありませんが、熟していれば問題ありません。ただ、皮を調理する場合は傷や変色部分を削ぐ必要があり、使える部分が少なくなることも。

あけびの食べ方はこちらで紹介しています。「あけびの食べ方」のページ

あけび

これは直売所で売っていた色づきの悪いあけびです。果皮の割れ目部分が黒っぽく変色していましたが、果肉はプルプルしていてやさしい甘味でした。ちなみに割れていない果実は9日後に食べても大丈夫でした

白あけびは果皮がクリーム色

あまり流通していませんが、果皮の白い「白あけび」もあります。白あけびは熟しても紫色にならず、皮が白~黄色みがかったクリーム色。こちらも完熟状態になると皮が割れて、甘い果実が味わえます。

「ムベ」は似ているが割れない

アケビによく似た「ムベ」は、果皮が赤紫色で、食べ頃になっても果皮は割れません。食べ方はあけびと同じですが、果肉の種が多めです。ちなみにムベは別名「トキワアケビ」と呼ばれていますが、「アケビ属」ではなく「ムベ属」の植物です。

ムベも中の果肉がちゅるっとしていてほんのり甘味があります。でも種が多過ぎて食べる部分は少なめです

あけびの一番甘い部分はどこ?

当サイトがこれまでに計測したあけびの糖度データです。

あけびの糖度は13.8~20度でしたが、測定した個数が少ないので平均値は計算していません。参考程度にご覧ください。

あけびの糖度分布

糖度(参考値) 13.8~21.8度

●このページでは実際に食べた経験も踏まえて、一般的な選び方をまとめています。しかしながら糖度やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのにおいしくなかった場合はどうぞご容赦ください。
●糖度の数値は当サイトが独自に計測したものです。「Brix値(ブリックス値)」は「%」で表されますが、ここではわかりやすく「度」で表示しています。また、使用している簡易糖度計では、糖分だけでなくクエン酸などの「酸」も計測されてしまうため、必ずしも糖分だけの結果とはなりません。それを踏まえたうえでご覧ください。
●糖度が高い=おいしい、ということではありません。しかし、平均値よりも糖度が高いものは実際においしく感じるものが多いです。
●糖度を測定した個数は約10~200個と果物によって異なります。品種の重複はありますが、例えばあんずは10品種(12個体)で、いちごは91品種(118個体)を計測しています。
●糖度分布があるイラストは、わかりやすくするため大げさな色分けにしています。