おいしいぶどうの選び方

ぶどうは日持ちしないので、鮮度がよくてしっかり熟したものを選ぶようにしましょう。果皮の色によって赤ぶどう、黒ぶどう、緑(白)ぶどうと大別されますが、基本的な見分け方は同じです。

実がふっくらとして果皮に張りがある

新鮮なぶどうは、果肉はもちろん果皮にも水分があり、1粒1粒がプリプリとしています。粒がふっくらとしていて、みずみずしさを感じるものを選びましょう。

また、粒ぞろいのよさも要チェック。粒が落ちてしまった箇所が多くある果実は、鮮度が低い可能性があります。なるべく先端から軸周りまで、均等に実がついているものがよいでしょう。

瀬戸ジャイアンツ

この「瀬戸ジャイアンツ」は果皮に張りがあり、粒のつき具合もきれいです。糖度は15~16度と甘く、酸味はおだやかでまろやかな味わいでした

果皮にブルーム(白い粉)が付着

果皮に「ブルーム」と呼ばれる白っぽい粉が付着しているかも確認しましょう。ブルームは水分の蒸発を防ぐなどの役割があり、このブルームがまんべんなくついているブドウは鮮度がよい証拠です。ブルームが落ちて光沢のあるものは、収穫してから日が経っています。※マスカット系の品種などブルームが目立たないブドウもあります。

巨峰

これは黒ぶどうの「巨峰」。ブルームの目立つぶどうはこのように白っぽい粉がついています

スチューベン

これはブルームが落ちた「スチューベン」です。甘味はありましたが、日持ちを考えるならブルーム付きがおすすめです

軸がきれいな緑色をしている

軸が太くてきれいな緑色をしているかもポイント。新鮮なものは軸が青々としていますが、古くなると軸が茶色く枯れたようになっています。

軸が茶色くてもおいしく食べられますが、その場合は早めに食べ切るようにしてください。

サニードルチェ

軸が青々とした「サニードルチェ」。これは6日後に食べてもまったく風味が失われず、ジューシーで美味でした。ちなみに糖度は一番高い部分で20度ありました

高尾

この「高尾」という黒ぶどうは軸が茶色くなっています。ブルームは残っていますが、このように軸が茶色くなったものはなるべく早く食べましょう。この高尾は果汁が豊富で甘味も強くて濃厚な味でした

黒ぶどうは黒紫色、赤ぶどうは濃紅色

黒系と赤系のぶどうは、熟すにつれて粒の色が濃くなります。そのため黒ぶどうは粒が赤紫よりもなるべく黒紫のもの、赤ぶどうは薄紅色よりも濃紅色のものを選びましょう。

ただし、色が薄くてもある程度熟していれば十分な甘さがあり、おいしく味わえるものもあります。

ピオーネ

黒系のぶどうは色の濃いものを選びます。この「ピオーネ」は着色がよく完熟状態。糖度が17~19.4度と高く、甘酸が調和していてみずみずしかったです

オーロラブラック

この「オーロラブラック」は黒っぽい粒と、赤っぽい粒が混じっていました。どちらもほどよい甘酸っぱさでおいしかったですが、糖度は赤いほうが16度くらいで、黒いほうは19度と黒いほうが甘かったです

ルビーロマン

この「ルビーロマン」は粒が鮮やかな濃紅色。糖度は18.9~19.6と高く、風味もよかったです

竜宝

これは「竜宝」という赤ぶどう。色が薄いですが、糖度は17度以上と意外に甘く、芳醇な味わいでした。品種によっては着色が悪くても甘味が強いものもあります

緑ぶどうは黄色みがかったもの

「シャインマスカット」や「ネオマスカット」など緑系のぶどうは、濃緑色のものよりも、黄色みがかったほうが熟度が進んでいます。緑色でも十分おいしいですが、酸味が少ないほうがよいなら、少し黄色っぽくなったものを選ぶとよいでしょう。

シャインマスカット

やや果皮が黄色みがかった「シャインマスカット」。高い部位の糖度は約21度と甘味たっぷりで酸味は弱く、ジューシーで香りも豊か。皮もパリッと張りがありとても美味でした

シャインマスカット

こちらは作り物のような美しい緑色をした「シャインマスカット」。高い部位の糖度は約20度とこちらも十分な甘味があります。酸味も適度に含まれていて味が濃いめでこちらもおいしかったです

輸入ぶどうは果皮がきれいなもの

アメリカやチリ、オーストラリアなどから輸入しているぶどうは、基本的に皮ごと食べられる品種が多いです。皮ごと食べるのに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、果肉からはがれにくいので、皮ごと食べたほうが楽。皮は薄くてサクッとした食感です。

そのため、なるべく果皮がきれいなものを選ぶようにします。また軸や粒にフレッシュさを感じるものを選び、食べる前にはしっかり水洗いしましょう。

オータムロイヤル

これは皮ごと食べるアメリカ産の「オータムロイヤル」というぶどうです。軸が少し枯れ気味ですが、輸入品ではこれぐらいが普通。皮がサクサクとした食感でまろやかな甘味でした

ぶどうの一番甘い部分はどこ?

当サイトがこれまでに計測したぶどうの糖度データをもとに、果実のどの部分が甘味が強いのかをイラストで紹介しています。また平均糖度も計算しました。

軸側を「上」として、先端のほうを「下」とすると、上の平均糖度は約19.5度で、中の平均糖度は約19.1度、下の平均糖度は約18.9度となりました。

ぶどうは場所によって少し差があり、一番甘いところは軸側ということがわかります。先端よりも軸側のほうが糖度が高いので、先端から食べ進めていくと最後まで強い甘味を楽しめるでしょう。なお、ものによってはそれほど差がないこともあります。

ぶどうの糖度分布

平均糖度 約19.2度

上の平均糖度 約19.5度

中の平均糖度 約19.1度

下の平均糖度 約18.9度

●このページでは実際に食べた経験も踏まえて、一般的な選び方をまとめています。しかしながら糖度やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのにおいしくなかった場合はどうぞご容赦ください。
●糖度の数値は当サイトが独自に計測したものです。「Brix値(ブリックス値)」は「%」で表されますが、ここではわかりやすく「度」で表示しています。また、使用している簡易糖度計では、糖分だけでなくクエン酸などの「酸」も計測されてしまうため、必ずしも糖分だけの結果とはなりません。それを踏まえたうえでご覧ください。
●糖度が高い=おいしい、ということではありません。しかし、平均値よりも糖度が高いものは実際においしく感じるものが多いです。
●糖度を測定した個数は約10~200個と果物によって異なります。品種の重複はありますが、例えばあんずは10品種(12個体)で、いちごは91品種(118個体)を計測しています。
●糖度分布があるイラストは、わかりやすくするため大げさな色分けにしています。