おいしいマンゴスチンの選び方

国内で売られている生果のマンゴスチンはタイから輸入されています(2019年現在)。完熟した状態で店頭に並びますが、あまり日持ちはしません。鮮度のよいものを選んでおいしいうちに早く食べ切りましょう。

濃い赤紫色でふっくらとして大きめ

マンゴスチンは果皮が濃い赤紫色で、傷や変色が少ないものを選びましょう。皮が厚くて可食部は意外と少ないので、できるだけ大きいものを選ぶようにします。

殻の中には5~7房くらいの果肉が入っていて、その内1~2房にはやや大きめのタネが入っています(たまにタネなしもあるようです)。

マンゴスチン

果皮が濃い赤紫色のマンゴスチン。皮は少し厚くてしっかりしています

マンゴスチン

中にはこのように果肉が入っていて、適度な甘味とほのかな酸味が味わえます

果皮にほどよい弾力がある

マンゴスチンの果皮はかたいですが、新鮮で食べ頃のものは果皮に水分があり、ほどよく弾力を感じます。手でそっと押したときに少しやわらかさがあればOK。果皮がカラカラに乾燥していたり、かたくてカチカチになったものは古くなっている恐れがあるので避けたほうがよいでしょう。ちなみに未熟果も皮がかたいです。

マンゴスチン

これはバラ売りだったマンゴスチン。いくつかある中から果皮に適度な弾力があるものを選んでみました

マンゴスチン

上の果実をカットしてみたところ果肉は7房入りで、みずみずしくて期待した通りのおいしさでした

へたが緑色のものが新鮮

へたが茶色いものは収穫してから時間が経っています。輸入物は店頭に並ぶまでに時間がかかるのである程度は仕方ありませんが、へた全体が枯れたものは避けて、なるべく緑色のものを選ぶようにします。

マンゴスチン

へたが緑色のものは鮮度がよい状態です。このマンゴスチンの糖度は18度前後で、ほどよい甘みと酸味がありジューシーでした

お尻の花びら模様の数をチェック

お尻の部分も確認してみましょう。お尻側を見てみると、小さな花びらのような模様があります。この模様の数は果肉の房の数とほぼ同じ。花びら模様が6枚なら房も6個であることが多いです。

つまり1房が大きいほうがよければ模様が5枚のもの、小さめがよければ7枚のものを選んでみてください。

ただし、基本的にタネは大きな房に入っています。そのため、5房だと大きな2房にタネが入っていることもあり、逆に7房だと大きな1房にタネが1つだけということも。

実際は食べてみないとわかりませんが、タネ入りが少ないほうがよければ、房数の多いものを選ぶとよいかもしれません。

マンゴスチンは、お尻の模様の数と房の数がだいたい一致します。これは6房で2房に種が入っていました

冷蔵ケースに置かれているものがおすすめ

マンゴスチンは高温の場所に置いておくと鮮度の低下が早まります。冷蔵で保存するのが理想なので、高温の場所に長時間陳列しているものは避けたほうがよいでしょう。

マンゴスチンの食べ方はこちらで紹介しています。「マンゴスチンの食べ方」のページ

マンゴスチンの一番甘い部分はどこ?

当サイトがこれまでに計測したマンゴスチンの糖度データです。

マンゴスチンの糖度を計測したのは3個体だけなので、平均糖度は計算していません。この値は参考としてご覧ください。

マンゴスチンの糖度分布

糖度(参考値) 18~21.5度

●このページでは実際に食べた経験も踏まえて、一般的な選び方をまとめています。しかし糖度やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのにおいしくなかった場合はどうぞご容赦ください。
●糖度の数値は当サイトが独自に計測したものです。「Brix値(ブリックス値)」は「%」で表されますが、ここではわかりやすく「度」で表示しています。また、使用している簡易糖度計では、糖分だけでなくクエン酸などの「酸」も計測されてしまうため、必ずしも糖分だけの結果とはなりません。それを踏まえたうえでご覧ください。
●糖度が高い=おいしい、ということではありません。しかし、平均値よりも糖度が高いものは実際においしく感じるものが多いです。
●糖度を測定した個数は約10~200個と果物によって異なります。品種の重複はありますが、例えばあんずは10品種(12個体)で、いちごは91品種(118個体)を計測しています。
●糖度分布があるイラストは、わかりやすくするため大げさな色分けにしています。