おいしいパパイアの選び方

パパイアは、果皮が黄色いフルーツ用のものと、果皮が緑色をした調理用があります。ただしフルーツ用でも緑色がかったものもあり、この場合は追熟が必要です。

果皮が濃い黄色に染まっている

フルーツとして食べるパパイアは、果皮が濃い黄色になっていれば熟しています。部分的に黄緑色が残っていても大丈夫ですが、なるべく全体が黄色に染まったものがおすすめです。

また食べ頃になると表面に弾力を感じたり、特有の芳香を感じるので、この点も確認しましょう。

ワンダーフレア

これは「ワンダーフレア」というパパイアです。かすかに黄緑色が残っていますが、全体的にほぼ黄色く染まっています

ワンダーフレア

カットすると果肉は濃いオレンジ色。果汁が多くて少しやわらかい食感で、糖度15度以上のまろやかな甘味があっておいしかったです

完熟すると芳香がして少し弾力を感じる

果皮にツヤがあり、持ったときにずっしりと重みを感じるかも要チェック。果皮がシワシワになったものや、乾燥しているものは鮮度が落ちているので避けます。

パパイア

ずっしりと重みを感じるかどうかをチェック。同時に果皮に張りがあるかどうかも確認しましょう

緑色が残っている果実は追熟させる

パパイアは追熟する果物です。黄緑色でかたいものは、常温でしばらく置いておくと表面が黄色くなり、やわらかくなります。すぐに食べないのであれば、黄緑色の部分が多い果実でもよいでしょう。

ただし、果実の状態や保存環境によってはうまく追熟しないこともあるので、なるべく店頭で熟しているものを選ぶと安心です。

レッドレディ

7月に購入した「レッドレディ」というパパイア。表面に少し緑色が残っていたので少し追熟させてみることに

レッドレディ

3日後の様子がこちら。果皮がオレンジ色に染まりました。甘い香りがしていて、糖度は15度以上あり、濃厚な味わいです。レモンをかけても美味でした

サンライズ・ソロ

これは果皮の8割が緑色の「サンライズ・ソロ」。追熟するのを待ちきれず翌日にカットしてみたら、甘味は感じるものの、果肉がカチカチで食べられませんでした。早まってはいけませんね

青パパイアはきれいな緑色のものを選ぶ

調理用の「青パパイア」は、果皮が緑色の未熟な状態で売られています。かたい果実をピーラーでスライスしたり、千切りにするなどして、サラダや炒め物などにして食べましょう。

購入するときは果皮に傷がなく、ふっくらとして重量感のあるものがよいでしょう。形は、品種によって長楕円だったり、丸い形だったりしますが、食味に大きな違いはないようです。沖縄県ではもちろん、鹿児島県や茨城県などの直売所でも売られていることがあるので、興味があればチャレンジしてみてください。

フルーツパパイアの食べ方はこちらで紹介しています。「パパイアの食べ方」のページ

青パパイア

この青パパイヤは千切りにして炒め物にしました。シャキシャキ食感でおいしかったです

パパイアの一番甘い部分はどこ?

当サイトがこれまでに計測したパパイアの糖度データです。

測定した個数が少ないため平均値は計算していません。なお糖度が9度台だったのは1個体だけで、ほかの個体は低いところでも11度以上ありました。

パパイアの糖度分布

糖度(参考値) 9.1~15.8度

●このページでは実際に食べた経験も踏まえて、一般的な選び方をまとめています。しかし糖度やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのにおいしくなかった場合はどうぞご容赦ください。
●糖度の数値は当サイトが独自に計測したものです。「Brix値(ブリックス値)」は「%」で表されますが、ここではわかりやすく「度」で表示しています。また、使用している簡易糖度計では、糖分だけでなくクエン酸などの「酸」も計測されてしまうため、必ずしも糖分だけの結果とはなりません。それを踏まえたうえでご覧ください。
●糖度が高い=おいしい、ということではありません。しかし、平均値よりも糖度が高いものは実際においしく感じるものが多いです。
●糖度を測定した個数は約10~200個と果物によって異なります。品種の重複はありますが、例えばあんずは10品種(12個体)で、いちごは91品種(118個体)を計測しています。
●糖度分布があるイラストは、わかりやすくするため大げさな色分けにしています。