おいしいライチの選び方

ここではライチのほか、竜眼やランブータンの見分け方についても紹介します。どれも果肉が半透明で甘酸っぱい南国フルーツ。国内ではあまり見かけませんが、東南アジアでは手頃な価格で食べられます。

果皮に張りがありみずみずしさがある

ライチは果皮に張りがあり、果実がふっくらとみずみずしいものを選びます。新鮮なものは、うろこ状の表皮の突起がピンととがっています。

ライチ

これは宮崎県産のライチです。果皮に張りがありきれいな外観をしています

ライチ

乳白色の果肉は多汁でプリプリとしてた食感。糖度は13.6~16.3度と上品な甘酸っぱさでした

シワや傷がないかチェック

果皮がシワシワになったものや、黒ずみがあまりに目立つものは鮮度が低下している可能性があるので避けましょう。また、持ったときに重みをしっかりと感じるかどうかも要チェック。軽いものは乾燥して食味が落ちていることがあります。

ライチ(メキシコ産)

きれいな果皮をしたメキシコ産のライチ。糖度は18~21度と高く、みずみずしくて香りも良好でした

果皮がきれいなピンク色

ライチは品種によって果皮の色が濃いピンクのものや、緑がかったものがあります。国産ライチは鮮やかなピンク色や濃いピンク色のものが多いので、傷のないきれいな色のものを選びましょう。

ライチ

この沖縄県産ライチは果皮が鮮やかな濃ピンク色をしています。18~20度くらいと高糖度で、果汁が多く甘い香りが印象的でした

緑色でもおいしい品種がある

台湾などから輸入される「妃子笑(ひししょう)」という品種のライチは「グリーンライチ」とも呼ばれ、果皮が黄緑色だったり、緑と赤のまだらになったものもあります。果皮が緑色でも甘味があるので、みずみずしさのあるものを選んでください。

また「玉荷包(ぎょっかほう)」という品種も、果皮が赤色~黄緑色をしています。こちらも熟していれば、果皮が黄緑色でも甘いです。

枝付きで売られている場合は、枝が元気かどうか確認します。茶色くなっていることが多いですが、カラカラに枯れたものよりも、なるべく水分を感じるものを選ぶようにします。

玉荷包

これは沖縄県産の「玉荷包」というライチ。果皮は黄緑色でしたが、食べてみると甘酸適和でとてもおいしかったです

妃子笑

この中国産の「妃子笑」というライチは、裏側が黄緑色でしたが、甘くてとてもジューシーでした

ライチ

枝付きの場合、果実だけでなく枝の状態も見て鮮度を確認します。これは果皮が黒ずんでいましたが甘酸っぱくて多汁でした

ランブータンと竜眼は果皮を確認

「ランブータン」は果皮が濃い赤色で、毛が枯れておらず、ピンとしているかをチェック。毛先が黒っぽくなったものは鮮度が低下しています。

「竜眼」は実がふっくらとしていて、果皮が明るい茶褐色のものがよいでしょう。皮がかた過ぎたり、傷や変色があるものは避けます。

ライチの食べ方はこちらで紹介しています。「ライチの食べ方」のページ

ランブータンの食べ方はこちらで紹介しています。「ランブータンの食べ方」のページ

竜眼の食べ方はこちらで紹介しています。「竜眼の食べ方」のページ

ランブータン

ランブータンは毛がピンとしているものを選びます。これはオーストラリア産で糖度は18~20度くらいあり、プルッとした口当たりで甘かったです

竜眼(国外撮影)

竜眼は薄茶色をした球形の果実で、直径は2~3cmくらいです

ライチの一番甘い部分はどこ?

当サイトがこれまでに計測したライチの糖度データをもとに、平均糖度を計算しました。

ライチの平均糖度は18.2度と高めです。ただ、測定した個数が少ないので参考としてご覧ください。

ライチの糖度分布

平均糖度 約18.2度

●このページでは実際に食べた経験も踏まえて、一般的な選び方をまとめています。しかし糖度やおいしさを保証するものではありません。記事を参考にしたのにおいしくなかった場合はどうぞご容赦ください。
●糖度の数値は当サイトが独自に計測したものです。「Brix値(ブリックス値)」は「%」で表されますが、ここではわかりやすく「度」で表示しています。また、使用している簡易糖度計では、糖分だけでなくクエン酸などの「酸」も計測されてしまうため、必ずしも糖分だけの結果とはなりません。それを踏まえたうえでご覧ください。
●糖度が高い=おいしい、ということではありません。しかし、平均値よりも糖度が高いものは実際においしく感じるものが多いです。
●糖度を測定した個数は約10~200個と果物によって異なります。品種の重複はありますが、例えばあんずは10品種(12個体)で、いちごは91品種(118個体)を計測しています。
●糖度分布があるイラストは、わかりやすくするため大げさな色分けにしています。