ナシ(日本梨) 晩三吉(おくさんきち)

登録日:2021年2月7日

晩三吉(おくさんきち)

晩三吉(おくさんきち)

冬でも売られている梨といえば「晩三吉」があります。明治時代から栽培されている歴史のある品種で、貯蔵性が高く3月頃まで出回ります。初めて見ると「ばんさんきち」と読んでしまうかもしれませんが、収穫時期が遅い晩生(おくて)の「おく」で「おくさんきち」ということですね。

晩三吉(おくさんきち)

晩三吉の特徴はサイズが大きく、少しゴツゴツとしていて、酸味がやや強めなこと。また、ほどよいかたさで果汁を豊富に含んでいます。ちなみに店頭では紙に包まれた状態で売られていることが多く、ひと目でこれが梨だとわかる人はなかなかの果物好きだと思います。

晩三吉(おくさんきち)

今回購入した晩三吉は福島県産のもの2玉で、どちらも600g超えの大玉。少しずんぐりとした形で表面のザラザラ感はなく、さわるとすべすべとしていました。

晩三吉(おくさんきち)

食べてみると、甘味と酸味が同時に広がり、さわやかな風味を感じます。果肉は適度にかたさがありシャリっとした食感で、果汁が滴るほどジューシー。糖度を測ると14度前後ありました。近年の甘味の強い梨とは違ってさっぱりとした甘酸っぱさで、サイズが大きくて食べ応えも十分。じっくりと真冬の梨を満喫できました。

晩三吉(おくさんきち)

晩三吉は「豊水」や「幸水」のようなメジャー品種ではありませんが、印象に残る個性的な名前で、見た目もどっしりとしていて存在感があります。ちょっと酸っぱくても今の時期に梨が食べたいという人は、ぜひ晩三吉を探してみてください。

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