果物と健康 二日酔い
二日酔いとは、お酒を飲んだ翌日までアルコールもしくは「アセトアルデヒド」が体内に残るなどして、体に不快感を生じる状態をいいます。
アセトアルデヒドとは、アルコールが体内から排出される過程で作られる成分で、頭痛や吐き気、食欲不振、のどの渇きといった症状を引き起こす毒性を持っています。つまり二日酔いで具合が悪くなるのは、アルコールがアセトアルデヒドに変化し、そのまま体内に残っていることが主な原因というわけです。
原因と予防方法
二日酔いの原因は言うまでもなくお酒の飲み過ぎです。とくに空腹時にアルコールを飲むと体がアルコールを吸収しやすくなるので、食事をしてから飲むようにしましょう。
もし二日酔いになってしまったら、水分をたっぷり摂って体内のアルコールをできるだけ早く排出することが大切。また熱いシャワーを浴びて血行をよくすることでもアルコールの分解を促進できます。
予防効果が期待できる果物
飲酒前に柿を食べておくと、二日酔いの予防に効果があるといわれます。柿に含まれる「タンニン」や「カタラーゼ」という酵素によって、アルコールの代謝促進や二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解促進に効果があるとされるからです。また利尿作用によりアルコールの排出を促し、さらに果糖によって低血糖状態を回復してくれます。
桃にはナイアシンが比較的多く含まれているので二日酔いの改善に期待できます。
飲酒による利尿作用で不足した栄養を補うには、ビタミンやカリウム、果糖などが多い柿やりんご、柑橘類がおすすめです。
※ご注意・・・果物はさまざまな病気の予防や健康作用に期待できる食物ですが、治療するための薬ではありません。すでに病気を患っていらっしゃる方は、何よりもまず医師にご相談ください。また栄養素によっては摂取量が多すぎると体に悪影響を及ぼすことがあります。適量を心がけるようにし、心配な場合は医師に相談してください。
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