果物と健康 心筋梗塞
![心筋梗塞](/img/health/view/shinkinkou01.jpg)
心臓は「冠動脈」という血管から栄養分と酸素を供給されています。この冠動脈が動脈硬化などによってふさがり、心筋が壊死した状態が心筋梗塞です。
心筋の壊死が始まると、胸に痛みを感じ、呼吸困難や吐き気、冷や汗などをともなうこともあります。胸の痛みが30分以上続けば「急性心筋梗塞」の疑いが強くなります。
また、冠動脈が狭くなっても心筋が壊死に至らない場合は「狭心症」とされます。狭心症は発作が起きてもしばらくすると収まりますが、心筋梗塞に進行することもあるので注意が必要です。
原因と予防方法
心筋梗塞の多くは、冠動脈の内側にコレステロールなどの脂肪性物質が沈着する動脈硬化が原因です。そのため高血圧、肥満、糖尿病の人は注意が必要です。喫煙、アルコール、塩分、コレステロールの摂りすぎは控えましょう。また、運動不足やストレスなども動脈硬化の起因となります。
予防効果が期待できる果物
アボカド、あんず、いちご、いちじく、柿、オレンジ、温州みかん、キウイフルーツ、さくらんぼ、スイカ、西洋梨、梨、パイナップル、バナナ、パパイア、びわ、ぶどう、マンゴー、メロン、桃、りんご など。
心筋梗塞の原因となる動脈硬化を予防するには、食物繊維のペクチンを摂取するとよいといわれています。リンゴ、桃、いちじく、イチゴ、キウイなどにはペクチンが豊富に含まれているのでおすすめです。
また赤肉メロンやマンゴー、スイカ、みかん、あんずには抗酸化作用のあるβカロテンが含まれていて、細胞の老化抑制に期待できます。
その他、柿、イチゴ、キウイに多く含まれるビタミンCもよいとされています。これ以外の上記の果物も高血圧予防に効果が期待できます。
なお、肥満体質や中性脂肪「トリグリセリド」の値が高い人は、糖分を摂りすぎると肥満を進行させる恐れがあるので、果物の摂りすぎは控えてください。
※ご注意・・・果物はさまざまな病気の予防や健康作用に期待できる食物ですが、治療するための薬ではありません。すでに病気を患っていらっしゃる方は、何よりもまず医師にご相談ください。また栄養素によっては摂取量が多すぎると体に悪影響を及ぼすことがあります。適量を心がけるようにし、心配な場合は医師に相談してください。
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