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イチゴ　古都姫

登録日：2024年4月7日

奈良県で栽培されている「古都姫（ことひめ）」を食べました。似た名前に「古都華（ことか）」がありますが、古都華は奈良県により2011年に品種登録されたもので、この古都姫は個人により品種登録の出願がなされているいちごになります。

育成をしたのは大村佳伊人氏で、品種登録の出願が公表されたのは2021年。詳しい情報はよくわかりませんが、「古都華」と「珠姫」を交配して選抜育成したものだそうです。ちなみに大村氏は白いちごの「コットンベリー」も生み出しています。

古都姫は大粒で、糖度が高く酸味は少なめ。そして果皮がかたくしっかりしているので、3月になっても輸送性に優れるのが特徴です。また栽培は奈良県の「トップベリー」というグループの数名だけで行っているため生産量は少なく価格もやや高めとなっています。

今回食べた古都姫はサイズが30g前後と大きく、形は丸みのある円錐形～楕円形。楕円形のものはやや平べったかったのですが、複数のお店で見たところ円錐形が多かったので、この形状はたまたまだったのかもしれません。また果皮は濃い紅色で、粒全体がきれいに色づいていました。

そして味のほうは、まず香りの豊かさと味の濃さに驚きました。ただ甘いだけではなく、酸味とのバランスがよくて深みのある味わいです。果肉は確かにかなりしっかりしていて、ジューシー感はそれほどではないものの噛むたびに強い甘味と芳香が感じられます。日持ち性も本当によく、冷蔵保存で1週間経ってもかたさをキープしていました。

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