リンゴ 炎舞(えんぶ)
登録日:2021年12月12日
これは「炎舞(えんぶ)」という果肉の赤いりんごです。長野県の吉家一雄氏が育成した品種で、交配親は「いろどり」と「ふじ」。2018年に品種登録されました。
炎舞は果肉が桃色を帯び、クリーム色~ピンク色のグラデーションになるのが大きな特徴。また果実は球形で大きく、果皮は濃い紫紅色に染まります。
今回購入した炎舞は3個。2個は岩手県産で、1個は長野県産です。サイズは300~350gほどで、果皮はどれも深い濃紅色に着色しています。カットすると芯の周りがクリーム色で、外側は赤色。その名の通り、炎が舞っているかのような美しい模様ですね。
味はどれもしっかりと熟していて十分に甘く、風味も良好。ふじなどに比べると酸味は強いですが、生食でも食べられる程度の甘酸っぱさです。果肉は岩手県産はややかためでカリッとした歯ごたえ。長野県産のほうはサクサクとした食感で果汁もより多く感じました。普通にくし形に切り分けると鮮やかなピンク色が混じるので、何も知らされずにデザートとして出されたらびっくりすると思います。
また、最近よく見かける輪切り(スターカット)でも食べてみました。こちらは皮付きのまま切るだけなので出すほうとしてはラクです。薄くスライスすると、くし形とは違う軽めの食感が楽しめました。
ちなみに育成者の吉家氏は多数の赤肉りんごを作出している方で、炎舞の親の「いろどり」をはじめ、「ムーンルージュ」や「なかののきらめき」、「なかの真紅」などを誕生させています。