パイナップル 鳳梨 Pineapple

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  • スムースカイエン(未熟)

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基礎データ DATA

パイナップルの旬(出回り時期)

※これはパイナップルの出回り量の割合をグラフ化したものです。農林水産省統計 青果物卸売市場調査 品目別:主要卸売市場計(2022年)を参考にしています

パイナップルの概要

パイナップルの果実 パイナップルの花

缶詰や酢豚、夏祭りの屋台などいろいろなシーンで目にするパイナップル。ひと口大に切って冷凍すれば、シャーベットとしても楽しめます。日本で販売されているものの多くが輸入品で、中でもフィリピン産が8割以上になります。国内産はおもに沖縄産で5~8月に出回ります。

酢豚にパイナップルが使われるのは、ヨーロッパ人向けの味付けにしたため、といわれています。以前当サイトでは、タンパク質分解酵素「ブロメライン」がお肉をやわらかくする、という説を紹介していましたが、タンパク質分解酵素は熱に弱く、加熱する料理では意味がないとのことです。

パイナップルの歴史

パイナップルの畑

パイナップルは1000年以上前からブラジル南部、アルゼンチン北部、パラグアイにかけた地域で栽培されていました。そして1493年にコロンブスの第2次探検隊が西インド諸島でパイナップルを発見。大航海時代の波に乗り、16世紀にはスペイン、アフリカ、アジア、フィリピンなどにも渡来しました。日本には江戸時代末期にオランダ船によって運ばれたといわれ、本格的に栽培が始まったのは1930年頃です。

パイナップルの栄養と効能

おもな栄養成分(可食部100g中)

マンガン(0.76mg)、ビタミンB1(0.08mg)、カリウム(150mg)

注目成分

ブロメライン

期待される効能

疲労回復、高血圧予防動脈硬化予防脳梗塞予防心筋梗塞予防、消化促進

パイナップルにはマンガンとビタミンB1が比較的多く含まれています。マンガンは骨や間接の形成やエネルギー生成などに働き、ビタミンB1は疲労回復に役立ちます。また、カリウムも多く含まれているので高血圧予防や動脈硬化予防などに効果が期待できるでしょう。

パイナップルの果汁には「ブロメライン」というタンパク質分解酵素が含まれています。これは肉をやわらかくする効果があり、肉と一緒に食べることで消化を促進してくれます(※ブロメラインは加熱すると失われます)。なお、未熟な果実には針状結晶の「シュウ酸カルシウム」が多く含まれていて、舌がヒリヒリしたり口の中が荒れることがあるので注意してください。

より詳細な栄養成分については、「栄養成分(グラフ)」もしくは「栄養成分(一覧表)」に掲載しています。

パイナップルの種類

スムースカイエン

スムースカイエン

スムースカイエン種は世界的に多く生産されているパイナップルで、この種に属する「N67-10」は「ハワイ種」とも呼ばれ、沖縄本島や石垣島などでも栽培されています。酸味と甘味のバランスがよく、果汁も豊富。完熟した果肉は口の中でとろけるやわらかさです。生食はもちろん、缶詰やジュースにも最適。サイズは1~1.5kgくらいです。

ボゴール(スナックパイン)

ボゴール(スナックパイン)

別名「スナックパイン」ともいわれる台湾原産の品種で、果肉を手でちぎって食べられるお手軽なパイナップルです。お尻の部分をカットしたら、あとは節を引っ張ってちぎればOK。糖度が高くて酸味が少なく、また、芯も比較的やわらかくて甘いのでたっぷり食べられます。ただ葉にトゲがあるので注意してください。1玉700g~1kg程度で、沖縄県産は4~8月頃に出回ります。

ピーチパイン(ソフトタッチ)

ピーチパイン(ソフトタッチ)

沖縄県で栽培されている「ソフトタッチ」という品種で、1999年(平成11年)に登録されました。甘味が強く、果肉が白っぽくて甘い香りがすることから「ピーチパイン」または「ミルクパイン」とも呼ばれます。果皮は未熟なときはやや黄色っぽくて、熟すと全体が赤みがかってきます。サイズは1玉あたり600~800g程度と小ぶり。収穫時期は4~7月頃です。

ゴールドバレル

ゴールドバレル

2009年(平成21年)に品種登録されたパイナップル。沖縄県農業研究センターにおいて「クリームパイン」×「McGregor ST-1」を交配して育成されました。おもに沖縄本島や石垣島で栽培されていて、重さは1400gくらいと大きめ。鮮やかな黄色の果肉はやわらかく、酸味が少なくて糖度が高いため、甘味をたっぷり感じられます。6月下旬~7月頃が収穫時期です。

サマーゴールド

サマーゴールド

「クリームパイン」と「McGregor ST-1」の掛け合わせから育成され、2004年(平成16年)に品種登録されました。円筒形でサイズは1000gほど。果汁が豊富でやわらかな果肉は甘味が強く酸味は少なめ。食味のよいパイナップルです。おもな栽培地は沖縄本島と石垣島で、7月~8月頃がシーズンです。

デルモンテゴールド

デルモンテゴールド

デルモンテ社が独自で改良した品種で、糖度が高く甘味の強いパイナップルです。果肉が濃い黄色をしていて、甘い香りが広がります。サイズは1~1.5kgくらいでジュースにも使用されます。「ゴールドパイン」や「ゴールデンパイナップル」などともいわれますが、正式名は「デルモンテ ゴールド」です。

スウィーティオパイナップル

スウィーティオパイナップル

こちらはドール社のオリジナルブランドで、日本人の味覚にあわせて開発されました。酸味が控えめで甘味が強く、香りも豊かなパインです。フィリピンのミンダナオ島で栽培されていて、「スイーティオパイン」や「黄金パイン」とも呼ばれます。

芳香パイン

芳香パイン

「香水パイン」ともいい香りが豊かで、甘味と酸味のバランスがよく、「ボゴールパイン」のように手でちぎって食べられるパイナップルです。台湾原産で、外見や芯まで食べられる点もスナックパインに似ていますが、葉にトゲがないので扱いやすいのが魅力。サイズは700g~1.3kg程度。6~7月に出回りますが生産量は少なめです。

各地の年間収穫量 パイナップル

円グラフと下表の割合(%)が違うときは?

上の円グラフの割合(%)と下の表の割合(%)の数値が違うことがありますが、その場合は下表のほうが正しい数値です。

下の表は出典である農林水産省のデータに記されている「全国の合計値」から割合を計算したものです。

上の円グラフも農林水産省のデータですが、こちらは全国ではなく主要生産地のみのデータなので、値が公表されていない都道府県は含まれていません。

また、ページ上部の「基礎データ」にある「おもな産地」の数値は、下表の割合(シェア)を四捨五入したものです。

出典:農林水産省統計

パイナップルは沖縄県で栽培されています(沖縄県以外の統計データはありません)。2021年の収穫量は約6,990トンとなっています。

栽培面積・収穫高の推移

出典:農林水産省統計

2021年のパイナップルの栽培面積は約308ヘクタール。収穫量は約6,990トンで、出荷量は約6,750トンです。

品種ごとの作付面積

出典:農林水産省統計

2020年のパイナップルの作付面積は、1位はN67-10で約286ヘクタール。N67-10だけで全体の半分以上を占めています。2位はボゴールで約148ヘクタール。ボゴールも20%以上の作付面積があります。3位はソフトタッチ、4位はゴールドバレルとなっています。

パイナップルの輸入先と輸入量

出典:財務省統計

パイナップルは4か国から輸入されています。輸入先トップはフィリピンで輸入量は約15万9,078トン、全体の約90%を占めています。2位は台湾の約1万7,284トンで全体の約10%程度です。3位はインドネシアの約71.2トン。4位は約549キロのコスタリカと続きます。

パイナップルの輸出先と輸出量

出典:財務省統計

日本産のパイナップルは香港とカナダへ輸出されています。香港への輸出量は約468キロで、全体の80%以上を占めています。カナダへの輸出量は約96キロで、全体の約17%程度です。

年別輸出入量

出典:財務省統計

パイナップルは輸入と輸出が行われています。2022年の輸入量は約17万6,434トンで輸入額は約185億8,703万円。輸入量は前年と比べると4,048トン(約2%)減少しています。また、輸出量は約564キロで輸出額は約116万円。輸出量は前年と比べると2.9トン(約84%)減少しています。

主要生産国(上位5か国)

出典:FAOSTAT(2021年)

パイナップル生産の上位5か国は、コスタリカ、インドネシア、フィリピン、ブラジル、中国です。1位のコスタリカの生産量は年間約293万8,334トンで全体の約10%を占めています。2位のインドネシアは年間約288万6,417トンで全体の約10%、3位のフィリピンは年間約286万202トンで全体の約10%です。

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