りんごの皮のピカピカの正体は何?

国内産のりんごは人工のワックスを使っていない

店頭に並んでいるりんごの中には、果皮がピカピカに光っているものがあります。見た目がツヤツヤしておいしそうですよね。この光沢を「人工的に作られたワックス」と誤解している人もいるようですが、日本国内のりんごには人工的なワックスは使用されていません。

このピカピカの正体は、りんご自体が持つ自然の「ろう物質(天然のワックス)」です。これはパラフィンやアルコール、飽和脂肪酸でできていて、鮮度を保つためのものなので食べても安全です。

油あがりは熟した証拠

また「ジョナゴールド」や「つがる」などでは、ピカピカを通り越して「ベタベタ」しているものもあります。これは「油あがり」と言われる現象で、原因は「脂肪酸」であるリノール酸やオレイン酸が表面に出てきているためです。これも口にして問題ありません。油あがりは熟すにつれて現れるため、りんごがおいしくなった目安といえます。