長十郎 ナシ(日本梨)

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基礎データ DATA

長十郎の特徴

長十郎

「長十郎」は100年以上前から栽培されている赤梨です。1893年(明治26年)頃に神奈川県の大師河原村(現川崎市)の梨園で当麻辰次郎氏によって発見され、当麻家の屋号と同じ「長十郎」と名付けられました。

味がよくて多産であったことから一躍人気品種になり、大正初期には6割のシェアがあったともいわれます。現在は生産量がわずかですが、根強いファンに愛されています。

肉質はややかためで、ほどよい甘味がありみずみずしさのある梨です。サイズは250~300gくらいで、収穫時期は9月中旬頃から。

長十郎の選び方(見分け方)

長十郎

果皮に張りがあって軸がしっかりとしているものがよいでしょう。長十郎は古くなると味がぼんやりしてくるので、鮮度のよいものを選ぶのがポイント。果皮がしんなりしていたり、果肉に弾力を感じるものは少し古くなっています。

また、果皮がほどよい褐色で、大きさのわりにずっしりと重量感が感じられるものがおすすめです。

長十郎の保存方法

長十郎は日持ちがあまりよくないので、購入したら早めに食べるようにしましょう。すぐに食べきれない場合は、新聞紙などで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室または冷暗所で保存するとよいでしょう。乾燥したり気温が高いところに置いておくと鮮度の低下が早まります。

長十郎の食べ方

十分熟した長十郎は甘味が強いので、鮮度のよいうちに生食しましょう。梨はお尻側のほうが甘味が強い傾向にあるので、くし形にカットすると甘味が均等になります。切り方は縦に1/4または1/8にカットして、芯を取り除いて皮をむくだけです。

量が多くて食べきれない場合は、砂糖を加えて煮込みコンポートにすると保存期間がアップします。冷やしてデザートにしたり、タルトやケーキに使ったりするとよいでしょう。

梨は肉料理にも活用できます。すりおろしたものに肉を15分ほど漬け込んでおくと、肉がやわらかくなり食感がよくなります。ソースに加えてもおいしくなります。

長十郎の旬(出回り時期)

長十郎は8月中旬頃から収穫されます。9月が最盛期で10月頃まで楽しめます。

長十郎の主な産地

出典:農林水産省統計

長十郎の作付面積のトップは青森県です。作付面積は約18.3ヘクタールで、60%以上の割合を占めています。2位は約5.9ヘクタールの宮城県。全体の約20%でこちらも20%以上を占めています。3位は約3.5ヘクタールの秋田県です。

栽培面積・収穫高の推移

出典:農林水産省統計

この統計データは年代が古いのでご注意ください。

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