さわやかな甘さと食べやすさから人気の高いキウイフルーツ。最近は黄色い果肉のゴールデンキウイや、ひと口サイズのベビーキウイなど品種も増え、ますます注目が集まっています。日本で販売されているキウイフルーツの多くはニュージーランド産ですが、12月〜4月頃には国内産も店頭に並びます。また、ホームセンターでは苗木が売られていて家庭菜園としても楽しめます。
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キウイの原産は中国の南部で、別名「チャイニーズ・グ-ズベリー」ともいいます。中国ではかなり昔から存在していましたが、栽培はほとんど行われていなかったようです。そして1904年に中国を訪れた女性旅行者によってキウイの種がニュージーランドに持ち込まれ、農夫達により品種改良されて現在のキウイの原種が誕生しました。
その後50年ほどでニュージーランドのキウイは生産量が安定し、輸出されるまでになりました。その際、外国にアピールするため「チャイニーズ・グ-ズベリー」を改め「キウイフルーツ」と命名。名前の由来はニュージーランドの国鳥「キウイバード」から来ています。なお日本に登場したのは1960年代で、日本でも比較的栽培しやすいことから国内でも生産されるようになりました。
きれいな楕円形で、果皮にまんべんなく産毛が付いているものが良品です。果皮の色は、濃すぎるものよりも明るい薄茶色のものが良く、軽く握ったときにやわらかさを感じれば食べ頃です。果皮に傷があるものやへこみのあるものは味が落ちているので避けましょう。
かたくて未熟なキウイは常温で追熟させる必要があります。乾燥を防ぐためビニール袋で包み(密封はしません)、20度前後の部屋に置いておきます。その際、りんごと一緒に袋に入れると早くやわらかくなります。指で軽く押して弾力を感じれば食べ頃。熟したキウイは冷蔵庫で2〜3時間冷やすとよりおいしく食べられます。
なお完熟のキウイは果肉がエメラルドグリーンをしていますが、食べ頃を過ぎると果肉が変色するので注意してください。
主な栄養成分(可食部100g中)
ビタミンC(69mg)、カリウム(290mg)、食物繊維総量(2.5g)
注目成分
アクチニジン
主な効能
風邪予防、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、がん予防、便秘改善、美容効果
キウイフルーツはビタミンCが多いので風邪予防に効果的です。カリウムも多く含んでいるので高血圧や動脈硬化、糖尿病の予防効果が期待できるでしょう。また、がんの要因となる変異原生を抑える効果もあり、がん予防にも期待されています。
食物繊維量も多く含むので便秘改善にも有効。豊富に含まれるビタミンCとの相乗効果で美容効果もあります。
キウイフルーツに含まれている「アクチニジン」は、肉をやわらかくするタンパク質分解酵素で、消化を促進する効果があります。
店頭で見かけるキウイのほとんどがこの「ヘイワード」という品種です。果皮が薄茶色でうぶ毛があり、重さは100g前後。果肉は熟すときれいな緑色になります。ヘイワードは甘みと酸味のバランスがよく、種のプチプチとした食感もさわやかさを感じさせます。ニュージーランド産は5月〜12月頃、国内産は11月〜5月頃に出回ります。
果肉が黄色くて甘みが強いキウイです。正式な品種名は「ホート16A」で、ニュージーランド産の人気ブランド「ゼスプリゴールド」としてもおなじみです。酸味が少ないので、酸っぱいのが苦手な人にもおすすめ。サイズは100g前後で、やや細長く、先端部(果頂部)は絞ったような形をしています。うぶ毛はほとんどありません。最近では国内産のゼスプリゴールドも見かけるようになりました。
「ヘイワード」の自然交雑から誕生し、1987年(昭和62年)に品種登録されました。形はやや細長い円筒形で、果皮にはうぶ毛が多く、果肉は濃いエメラルドグリーンをしています。酸味は少なくて糖度は15〜18度くらいと甘く、大きさは100g前後です。収穫時期は11月頃からで、香川県のほか山梨や静岡でも栽培されています。◆ひとり言
「香緑」と中国系キウイフルーツを掛け合わせたもので、先が少しとがった砲弾形をしています。香川県生まれで1999年(平成11年)に品種登録されました。果肉は黄緑色で甘みがとても強く、糖度は「香緑」に劣らず17〜18度にもなります。サイズは100g前後で、うぶ毛はほとんどありません。11月頃から収穫されますが、生産量が少ないため、店頭ではあまり見かけることはないでしょう。
香川県で誕生し、2005年(平成17年)に登録された新しい品種です。親はアップル系キウイフルーツ×中国系キウイフルーツ「FCM-1」で、サイズは160〜180gと大きく果肉が黄色いのが特徴。糖度は16〜18度と高く、甘くて風味も豊かです。うぶ毛は少なめで、果実はリンゴのような丸みを帯びています。収穫は10月中旬頃からですが、生産数はそれほど多くありません。◆ひとり言
黄緑色の果肉の中央に赤い色素が入るキウイです。静岡県の小林氏が中国系キウイを育成したもので、「有限会社コバヤシ」によって商標登録されています。サイズはやや小ぶりで産毛がなく、酸味が少なくて甘いのが特徴。似たものに「紅鮮」というものがあります。収穫時期は10月頃から。◆ひとり言(レインボーレッド)◆ひとり言(紅鮮)
その名の通り、丸くてリンゴのような形をしているキウイです。果肉は未熟なときは緑色で、熟すと黄色になります。果重は150g前後と大きめで、酸味は少なく多汁で甘さも十分。うぶ毛がないので皮がむきやすいのも魅力です。おもに静岡で栽培されていて、10月中旬頃から出回ります。
長さが2〜3cm前後の小さなキウイで、主にアメリカやチリから輸入されます。果皮は緑色でうぶ毛がなく、とても薄いのでそのまま食べることが可能。ただ皮には酸味があるので、苦手な人はぶどうのように果肉だけ食べるとよいでしょう。香川産のミニキウイ「香粋(こうすい)」も注目の品種です。なお、いずれも「サルナシ」に分類されます。◆ひとり言
国内の作付面積を見るとヘイワードが約93%でトップ。産地で見ると愛媛県が一番、続いて福岡県、和歌山県、神奈川県となります。2005年の総作付面積は約1,736ヘクタール(2004年は約1,857ヘクタール)です。
年間の輸入量を見るとトップはニュージーランド。2位のチリを大きく引き離しています。ちなみに3位はアメリカ、4位は中国です。総輸入量は約59,618トン(2006年は約54,480トン)で、トータルの貿易額は約190億円です(2006年は約169億円、2005年は約170億円)。
グラフにマウスカーソルを合わせると値が表示されます。棒グラフと折れ線グラフを比較しやすくするため、輸入量を「千トン」単位に設定しているのでご注意ください。47千トンは4万7000トンです。
輸入量・貿易額比較用グラフのページはこちら。
2006年のキウイフルーツ年間出荷量はトータルで約26,500トン。生産高の上位は愛媛県や福岡県などです。
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