国内で販売されているグレープフルーツはほとんどが輸入品で、中でもフロリダやカリフォルニア産は7割以上を占めます。生産量は春から夏にかけてが多く、特に3〜4月がピーク。ところで、柑橘系の果物なのになぜ「グレープ」という名前なのかというと、ぶどうの房ように1本の枝にたくさんの実を付けるからだそうです。
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グレープフルーツの歴史は300年ほどで、18世紀に西インド諸島のバルバドス島で誕生したといわれています。その後1823年にアメリカのフロリダに伝わり、栽培が行われるようになりました。大正初期になると日本にも伝来しましたが、日本の気候は栽培に向かず定着しませんでした。グレープフルーツが大量に輸入されるようになったのは1970年代からです。
形が丸く整っていて、ずっしりと重みがあるもの。また果皮にへこみがなく色があざやかで、ハリとツヤのあるものを選びましょう。皮にシミが付いたものがありますが、シミは味に関係ないので気にしなくても大丈夫です。
風通しのよい冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存します。新鮮なものなら1〜2週間くらいは日持ちします。また輸入品の場合、果皮に農薬(防菌・防カビ剤など)が付いているので、気になる方は食べる前によく洗いましょう。半分にカットしたものはラップをかけて冷蔵庫の野菜室へ入れます。乾燥すると味が落ちるので注意してください。
主な栄養成分(可食部100g中)
ビタミンC(36mg)
注目成分
ナリンギン
主な効能
疲労回復、風邪予防、美容効果
グレープフルーツにはビタミンCが多く、しかも果実が大きいので1つ食べれば1日に必要なビタミンCをほぼ補給することができます。またビタミンCは風邪予防にも効果があり、豊富に含まれているクエン酸は疲労回復に役立ちます。
ナリンギンは、グレープフルーツの苦み成分であるポリフェノールの一種のこと。脂肪の分解を促進する作用があり、高脂血症に効果があるといわれています。また、強い抗酸化作用もあり、がん予防にも効果が期待できるでしょう。
ただし、ナリンギンは高血圧の治療薬の成分を強めたり、副作用を起こすおそれもあるので、治療中の方は摂取するのを控えてください。また、この他にも副作用を起こす薬があるので、服用中の方は必ず医師に相談してください。
なお、ナリンギンの結晶は鋭い針状になっています。グレープフルーツを食べると粘膜が刺激されて舌や唇がヒリヒリするのはこのためです。
より詳細な栄養成分については、「栄養成分(グラフ)」もしくは「栄養成分(一覧表)」に掲載しています。
普段よく目にする一般的なグレープフルーツがこの品種です。果重は400g前後で果皮が黄色く、果肉は白みがかった薄黄色をしています。果汁が多く、さわやかな甘酸っぱさと、特有のほのかな苦みを持っています。1860年頃アメリカのフロリダで発見されました。ちなみに果肉が薄いピンク色の「ピンクマーシュ(トムソン)」という品種もありますが、こちらは生産数が少なくあまり出回りません。
いわゆる「ピンクグレープフルーツ」といわれる品種で、果肉が赤みがかったピンク色をしていることから「ルビー」という名前がつきました。果皮は黄色〜オレンジで、一部が赤みがかっているものもあります。また、白肉のものに比べて酸味は控えめで、まろやかな甘みが楽しめます。このルビー種は、マーシュの変異「トムソン」がさらに変異して誕生しました。
果肉が濃い赤色で、果皮もやや赤みがかった黄色をしています。苦みと酸味が少なめで甘みが強いのが特徴。アメリカにおいて一時期生産数が増えましたが、耐病性などの問題で生産数が減少し、現在はあまり流通していないようです。◆ひとり言
赤い果肉とやや赤みのある黄色い果皮を持ったグレープフルーツで、見た目はスタールビーに似ています。苦みが少なく、ほのかな酸味とほどよい甘さがあります。生食よりもジュースやシャーベット利用されることが多いようです。
「グレープフルーツ」と「文旦(ブンタン)」をかけ合わせたフルーツで、イスラエルにおいて1972年(昭和46年)頃から栽培されるようになりました。果皮は緑色で果肉は薄い黄色をしていて、酸味が少なく、まろやかな甘みとさわやなか香りがあります。果皮が黄色い「ゴールデン・スウィーティー」もあります。シーズンは11月〜1月頃。ちなみにアメリカ産の「オロブランコ」とは同じ品種です。◆ひとり言◆ひとり言(2か月保存)
「アメリカ産」というだけで「スウィーティー」と同種です。スウィーティーはもともとアメリカで誕生した品種で、アメリカ産のものは品種名であるオロブランコ(オロブロンコ)、イスラエル産は商品名の「スウィーティー」で流通しています。味や形などはスウィーティーとほとんど変わりませんが、オロブランコのほうが果皮がやや厚めで黄みがかることがあるようです。時期は11月〜3月頃。◆ひとり言
「ポメロ」×「グレープフルーツ」として1958年(昭和33年)にアメリカで誕生しました。果皮の色は緑〜黄色で、重さは500g前後。果汁が豊富で酸味が少なく、甘みの強いグレープフルーツといった感じです。カリフォルニア産のものが11月〜2月頃に出回ります。◆ひとり言
果皮は黄色〜オレンジで、果肉の色が「ルビー」よりも濃い赤色をしています。グレープフルーツ独特の苦みがなく酸味も少ないため、甘みをしっかり感じられます。
2008年グレープフルーツ(生鮮・乾燥)の総輸入量は約184,038トンで前年に比べて大幅に減少しています(2007年は約212,838トン)。輸入先の1位はアメリカで、2位は南アフリカです。貿易額は約186億円(2007年は約233億円)となっています。3位以下は「スワジランド」、「イスラエル」、「スイス」、「台湾」です。
グラフにマウスカーソルを合わせると値が表示されます。棒グラフと折れ線グラフを比較しやすくするため、輸入量を「千トン」単位に設定しているのでご注意ください。235千トンは23万5000トンです。
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