国内で販売されているレモンはほとんどがアメリカなどからの輸入品です。これらの輸入レモンには防カビなどの効果がある「ポストハーベスト農薬」がかけられているため、発ガン性を心配する声もあります。しかし、輸入時には基準値等の検査がしっかり行われているので問題ないでしょう。それでも心配な方は、ノーワックスと明記された輸入レモンや国内産レモン(9月〜1月頃)がおすすめです。
ちなみに一般的に輸入レモンは果皮が黄色で、国産のレモンの多くは緑色をしていますが、これは品種による違いではありません。レモンは収穫時は緑色で、熟すにつれて黄色くなります。輸入レモンは船便で輸送される間に追熟したり、エチレン処理が行われることによって黄色くなるのです。
▼レモンについて調べる
▼レモンの種類を知る
▼レモンの統計データを見る
インドのヒマラヤ地方で誕生したレモンは10世紀頃に中国へ、その後アラビア半島に伝わりました。12世紀頃にアラビア人からスペインに伝えられたといわれます。さらに十字軍の移動によりヨーロッパに広まり、大航海時代にはアメリカやブラジル・アルゼンチンなどへも伝わりました。日本には明治時代初めに渡来し、現在は広島、愛媛、熊本などで栽培されています。
形が整っていて果皮にハリとツヤがあり、色鮮やかなものが良品です。また軸の部分が緑色で香りがよく、持ったときに皮に弾力があり重みを感じるものを選びましょう。軽いと水分が少ないのでおいしくありません。また皮にシワがあったり、変色しているものも避けてください。
常温の冷暗所でも数日は持ちますが、より長持ちさせたいなら乾燥を防ぐためビニール袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。5〜6度くらいの環境で1ヶ月くらいは日持ちします。カットしたレモンは切り口をラップでくるんで冷蔵庫へ入れて、早めに使い切りましょう。
レモン特有の高い香りは果皮の部分にギュッと詰まっています。レモンティや洋菓子の材料に利用する際には皮も使うのがポイントです。
主な栄養成分(可食部100g中)
ビタミンC(100mg)
主な効能
風邪予防、美容効果、疲労回復
「レモン○個分のビタミンC」という指標として使われるように、レモンはビタミンCが豊富に含まれている果物です。このため、風邪予防や美容効果に期待できます。また、疲労回復にも効果が高いといわれている「クエン酸」も豊富です。
ちなみにレモン1個分のビタミンCの値は農林水産省のガイドラインで「20mg」と決まっています。
主にカリフォルニアの内陸地帯で生産されている品種で、有名ブランド「サンキストレモン」もこのリスボンを多く出荷しています。果汁が多くて酸味が強く、さわやかな香りを持っています。リスボンという名の通り原産地はポルトガルで、果重は100〜140g程度。日本には明治末期に導入され、寒さや風に強いことから国内でも栽培が行われるようになりました。輸入品は1年中手に入りますが、国内産は9月〜12頃の出荷になります。
外観、味とも「リスボン」とよく似ていて、ジューシーで香りが良く酸味もしっかりあるレモンです。カリフォルニアの太平洋沿岸地域で多く栽培されています。果重は110〜130g前後で種は少なめです。南アフリカ産が6月〜10月頃に出回り、国内産が9月〜12月頃に出回ります。またユーレカの枝変わりに「アレンユーレカ」や「クックユーレカ」などがあり、これらは家庭菜園としても人気です。
主にチリで栽培されているレモンで、6月〜10月頃に収穫されます。サイズは100〜140gくらいで、種が少なくて香りが良く果汁も豊富。酸味も強いです。チリ産レモンは1996年に解禁されてから、徐々に輸入量が増えています。
オレンジとの自然交雑で誕生したといわれる品種で、やや丸みがあり果皮の色がオレンジがかっているのが特徴。酸味が少なめでやや甘みが感じられます。主にニュージーランドから輸入され、ニュージーランド産メイヤーレモンは防カビ剤を使っていないため安全性が高いのが魅力です。また最近では国内でも生産されるようになりました。
総輸入量(生鮮・乾燥)は約60,864トンと前年度に比べて約17%ほど減少しています(2006年は約73,085トン)。輸入先はアメリカ、チリ、南アフリカの順で、ニュージーランド、アルゼンチン、オーストラリアと続きます。貿易額はトータルで約135億円です(2006年は約114億円、2005年は約98億円)。
グラフにマウスカーソルを合わせると値が表示されます。棒グラフと折れ線グラフを比較しやすくするため、輸入量を「千トン」単位に設定しているのでご注意ください。119千トンは11万9000トンです。
輸入量・貿易額比較用グラフのページはこちら。
国内産レモンの年間出荷量(2005年)は、約4,827トン。その6割は広島県で栽培されています。