分類:パパイア科パパイア属
原産地:中南米地方
季節の分類:周年
多く出回る時期:周年
主な輸入先:フィリピン、アメリカ
国内の栽培面積:約21ヘクタール(2010年)
国内の年間出荷量:約442トン(2010年)
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トロピカルフルーツといえばパパイア(パパイヤ)を思い浮かべる人も多いでしょう。甘くて酸味が少なく、南国を感じさせてくれる香りとなめらかな舌触りが人気の果物です。スーパーなどで販売されているパパイアのほとんどがハワイとフィリピンからの輸入物になります。国内では沖縄県や小笠原諸島、南九州や太平洋側の温暖な地域で栽培されていますが、出荷量はそれほど多くはありません。
パパイアは別名「木瓜(もくか)」または「乳瓜(ちちうり)」ともいい、熱帯諸国や沖縄県では緑色の未熟な果実を野菜として食べる習慣もあります。ちなみに「乳瓜」という呼び名は、パパイアの茎や葉、果実などあらゆる場所に「乳液」が多く含まれているからです。
パパイアの原産地は中南米地方で、16世紀の大航海時代の頃にスペインの探検家が発見し、その後世界の熱帯地域に広まったといわれています。
日本には明治時代にもたらされ、沖縄県や小笠原諸島、鹿児島などで栽培が始まりました。市場に多く出回るようになったのは輸入が許可された1968年以降のことです。
果皮にツヤがありずっしりと重みがあるもの。表面がカラカラに乾燥していたり、しわが寄っているものは古いので避けましょう。
果皮の色が完全に黄色くなり、芳香が強くなってきたら食べ頃です。その頃には表面に弾力も出てきます。
果皮がかたい未熟なパパイアは常温(20度前後)で保存して追熟させます。果皮が黄色くなり、やわらかくなったら食べ頃です。熟したら冷蔵庫の野菜室などで冷やして、なるべく早めに食べましょう。
食べ方は、半分または1/4にカットして黒い種を取り除き、果肉をスプーンですくって食べるのが一般的です。そのときにレモンやライムなどをしぼってかけると、独特の香りが消えて食べやすくなります。また、半分にカットして種を取り出したものにアイスクリームやほかのフルーツをのせれば「パパイアボート」としても楽しめます。
ちなみに、パパイアにはまれに「種なし」のものがありますが、味は普通のものと変わりません。
主な栄養成分(可食部100g中)
βカロテン当量(480mcg:黄肉種)、葉酸(44mcg)、ビタミンC(50mg)、マグネシウム(26mg)
主な効能
貧血予防、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、がん予防、風邪予防、美容効果、糖尿病、骨粗しょう症
パパイア(黄肉種)の色素にはビタミンA(レチノール)として働くβカロテンが多く含まれています。βカロテンには抗酸化作用があるので、脳梗塞や心筋梗塞などの予防に効果が期待できます。またがん予防に効果があるといわれるβクリプトキサンチンも豊富に含まれています。
一方、赤肉腫である「サンライズ・ソロ種」の場合はリコピンが多いのが特徴です。リコピンはビタミンAとしては働きませんが、抗酸化作用があり発がん性物質を抑える効果があるといわれています。
また、パパイアには妊婦や貧血気味の人に必要な「血を作るビタミン」である葉酸が多く含まれています。さらに風邪予防や美容効果が期待できるビタミンCや、糖尿病や骨粗しょう症の予防に期待できるマグネシウムも比較的多く含まれています。
沖縄料理などに使われる未熟果「青パパイア」には、タンパク質分解酵素である「パパイン」が含まれています。肉料理を食べた際の消化促進に一役買ってくれるでしょう。なお、パパインは熟す段階でどんどん減っていくので、完熟したパパイアにはあまり含まれていません。
より詳細な栄養成分については、「栄養成分(グラフ)」もしくは「栄養成分(一覧表)」に掲載しています。
輸入パパイアの多くはこの「ソロ種」です。黄色い果肉はねっとりとした食感で甘みがあり、酸味はほとんどありません。熟すにつれて果皮が黄色く変化し、栄養分のカロテンも増えます。一年中安定して輸入されているので、いつでもスーパーなどで購入できるでしょう。
「サンライズ・ソロ」いう品種で、果肉が赤いのが特徴。パパイア独特の香りはソロ種に比べて薄めで、糖度が高めでてさっぱりとした口当たりです。出荷量は少なめですが、主にハワイから輸入されています。また近年は宮崎県産のものも増えてきました。