チェリモヤは、マンゴー、マンゴスチンとともに世界三大美果といわれている果物です。大きさは品種によってばらつきがありますが、直径10〜15cmぐらいで、重さは約500g前後。ハート形の果実にはウロコ状の模様が見られ、果皮が出っ張っているものやデコボコしているもの、滑らかなものまで種類によってさまざまな形があります。
白い果肉は濃厚でねっとりとした舌触りをしていて、味は甘くてやや酸味があります。バナナ風味やパパイヤ風味、パイナップル風味、レモン風味など、いろいろな果物にたとえて表現されます。
日本に流通するのは主にカリフォルニア産とチリ産で、カリフォルニア産は12月から6月頃までがシーズン。チリ産はその反対の6月〜11月頃までが旬です。日本では和歌山県などでハウス栽培が行われています。2005年の作付面積は0.4ヘクタール。出荷量は1.9トンです。
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ペルーのアンデス山地を原産とするチェリモヤは、赤道付近の標高1000〜2000mぐらいの比較的冷涼な高原で育ってきました。現地ではチェリモヤの形を模して作られた素焼きの器がいくつも発見されるなど、有史以前から食べられていたことが分かっています。また、スペイン人がやってきた16世紀頃には、アンデス地域を中心に栽培も行われていたようです。
スペイン人たちに発見されたチェリモヤは、その後世界中へと広がっていきました。現在ではアメリカ(カリフォルニア)、スペイン、チリ、オーストラリアなど世界各地で栽培されています。
果実の形がふっくらとしていて張りがあるものを選びましょう。ただし、チェリモヤは流通量が少ないので、比較して選べるほど店頭に並んでいない場合が多いです。
なお、お店によっては冷やしすぎている場合があります。チェリモヤは約8度以下で保存すると低温障害が起こる場合があるので、明らかに冷やしすぎのものは避けたほうが無難でしょう。
チェリモヤは樹上では完熟しないため、収穫後に追熟させる必要があります。完熟したものを売っているお店もありますが、まだ熟していないものは新聞紙で包むか紙袋などに入れて常温で保存します。適温は20度前後。先にも述べましたが、温度が8度以下の場所で保存しないように注意してください。また、30度以上の場所で保存した場合も追熟障害が起こる可能性があります。
果皮が緑色から茶色がかり、持ったときにやわらかさを感じたら食べ頃。あとは冷蔵庫で冷やしてから食べましょう。右の写真は、購入してから5日間、20〜25度の室温で保存したときの果皮色の変化です。
追熟させて完熟した果実は新聞紙などに包んで冷蔵庫で保存します。ただし完熟したものは賞味期限は短く、せいぜい2〜3日程度と考えてください。冷凍すればもう少し長く保存できます。
チェリモヤの食べ方は、縦に半分に切って、それをさらに半分に切って4等分にします。あとは芯をカットして、メロンと同じようにスプーンですくって食べましょう。ただ、種が多いので、見た目よりも可食部は少なめです。
主な栄養成分(可食部100g中)
葉酸(90mcg)、カリウム(230mg)、ビタミンB6(0.23mg)、ビタミンC(34mg)
主な効能
チェリモヤには血液を作る働きを持つ「葉酸」が豊富に含まれ、貧血予防などに効果的です。また、高血圧予防に効果のあるカリウムも比較的多く含まれています。
また、タンパク質の代謝に必要なビタミンB6や、風邪予防に効果があるビタミンCも比較的多めです。
指で押したような鱗状の模様が特徴の種類です。マンゴーとパパイヤを合わせたような香りの「ホワイト」や、レモンのような風味を持つ「ベイズ」、ジューシーで優れた食味の「ハニーハート」、パパイアのような風味を持つ「ブース」などといった品種があります。
鱗状の緑色の果皮を持ち、その鱗片に小さな突起があるのが特徴。長楕円形の大果でバナナのような風味といわれる「ビッグシスター」や、果皮が淡黄緑色で同じくバナナ風味の「ピアス(ピアース)」などの品種があります。
果皮全体にこぶ状の突起がある「ツゥバキュレート」。中型の短円錐形で、繊維が多く甘みの強い「アット(アットー)」などがこれに属しています。
「マミレート」は、ぽつぽつと小さな隆起があり、種子が比較的少ないのが特徴です。食味の良い「セイバー」や「エクアドル」などがこれに該当します。