サクランボという名称は、もともと桜の実を指す「桜ん坊」からきたといわれています。正式には「セイヨウミザクラ(西洋実桜)」といいますが、今ではサクランボのほうが一般的になりました。当サイトでは、サクランボの呼び名で紹介していきます。なお、サクランボは桜桃(おうとう)とも呼ばれています。
日本で流通しているサクランボには国産のものとアメリカ産がありますが、甘みはアメリカ産のほうが強く、国産のほうがさわやかな甘酸っぱさを持っています。どちらも美味ですが、やっぱり日本では上品で繊細な味の日本産サクランボのほうが人気が高いようです。
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サクランボは有史以前からヨーロッパ各地で自生していて、栽培も紀元前から行われていました。
日本でサクランボが栽培されるようになったのは明治の初め頃のこと。アメリカやフランスから導入されたサクランボが定着し、現在では山形県をはじめ青森県や山梨県などで栽培されています。
粒が大きくて果皮に張りとツヤがあり、色が鮮やかなものを選びましょう。皮が黒っぽくなっていたり褐色の斑点があるものは避けてください。また軸が茶色ではなく青々としていているものが新鮮です。
サクランボがおいしく食べられるのは収穫してから2〜3日。購入後は冷蔵庫(野菜室)に入れて、なるべくその日のうちに食べましょう。ただし、長時間冷蔵庫に入れておくと甘みが薄れてしまうので要注意。買ってからすぐに食べたい時は、冷水にさっと通して冷やすとおいしく食べられます。
主な栄養成分(可食部100g中)
カリウム(国内産:210mg、米国産:260mg)、葉酸(国内産:38mcg、米国産:42mcg)
注目成分
アントシアニン、ソルビトール
主な効能
高血圧予防、動脈硬化予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、貧血予防、眼精疲労(輸入物)、便秘改善
カリウムの含有量が比較的多く、高血圧や動脈硬化の予防に期待できます。また、葉酸が比較的多く貧血予防にも効果的です。
輸入物のサクランボの色素にはポリフェノールの一種「アントシアニン」が含まれ、眼精疲労や視力回復にもよいといわれます。またサクランボに多く含まれる「ソルビトール」は虫歯予防にも使われている天然甘味料で便秘の改善に期待できます。
今やさくらんぼの代名詞ともなった一番人気の品種。親は「ナポレオン」×「黄玉」で、山形の佐藤栄助氏によって育成され、1914年(大正3年)に命名されました。果肉は乳白色で甘みと酸味のバランスがよく、食味も優れています。シーズンは6月中旬〜下旬頃。
粒がやや大きめでハート形をしてます。ヨーロッパでは古くから栽培されていた品種で、1872年(明治5年)に日本に導入されました。果肉はクリーム色で果汁が多く、それでいて歯ごたえのある濃厚な味わいです。収穫時期は7月上旬頃。
「佐藤錦」と「天香錦」を交配したもので、1991年(平成3年)に品種登録されました。果肉はクリーム色でややかたく、比較的日持ちするほうです。酸味が少なく糖度が高いため、甘いサクランボとして人気。7月上旬頃から出回ります。
高砂(たかさご)はアメリカ生まれで、日本へは1872年(明治5年)に伝わりました。果肉は乳白色で果汁が多く、適度な酸味とほどよい甘さの人気種です。出荷は6月中旬頃から。
明治時代に北海道小樽市で発見された品種です。正式名称は「北光(ほっこう)」ですが、「水門(すいもん)」で流通していることが多いようです。果頂がややとがっていて果肉はやや柔らかく、甘酸が調和したコクのある味わいがあります。時期は6月下旬頃から。
粒が大きめで甘みがしっかりあるサクランボ。果肉はややかためですがジューシーです。山形県で「ナポレオン」の自然交雑から誕生し、1978年(昭和53年)に登録されました。主に北海道で栽培され、7月下旬頃まで収穫されます。
「佐藤錦」×「高砂」で、1984年(昭和59年)に品種登録されました。果肉や柔らかめで、平均6gくらいの中サイズ。糖度は高めでやさしい酸味があります。6月上旬頃から収穫される早生種です。
「佐藤錦」×「セネカ」の交配で、1991年(平成3年)に品種登録されました。サイズは6g前後で、果皮は朱色〜紫黒色、果肉はきれいな赤色です。適度な甘みと酸味があり、6月上旬頃から出回ります。
主に山梨で栽培されている早生種。「ジャボレー」、「高砂」、「ナポレオン」などを栽培している農園で偶然発見され、1986年(昭和61年)に登録されました。果肉がやわらかく、甘みの中に酸味が少しあります。収穫時期は6月上旬頃。
「ナポレオン」や「高砂」、「佐藤錦」などが栽培されている農園で偶然発見された品種で、1990年(平成2年)に登録されました。7月上旬から出回る晩生種で、果肉はやや硬めです。外観は短心臓形で粒は10g程度と大きく、酸味が少なく甘みの多いさくらんぼです。
フランス生まれで、1908年(明治41年)頃に日本に導入されました。果肉は赤くてやわらかく、甘さは控えめで酸味があります。収穫の時期は6月上旬頃と早め。
月山錦(がっさんにしき)は果皮が黄色く、甘みの強い大粒のサクランボです。中国から導入された品種で、国内では生産高が少ないため希少価値が高く、味もよいので贈答品としても喜ばれます。収穫は6月下旬〜7月中旬頃。
アメリカ原産のサクランボ。大粒で酸味が少なく甘いのが特徴です。価格は比較的手頃でスーパーでもよく目にします。黒紫色の「ビング」と赤色の「レーニア」などが代表的。このほかにも「ブルックス」、「ツラーレ」などの品種があります。
「佐藤錦」が全体の約66%を占めていて、次いで「ナポレオン」、「紅秀峰」、「高砂」と続きます。グラフには入っていませんが、9位以下では「シャボレー」、「正香錦」、「紅てまり」、「サミット」、「大将錦」、「正光錦」、「天香錦」、「ジャンボ錦」、「桜頂錦」と続きます。2005年の総作付面積は約4,501ヘクタールです(2004年は約4,364ヘクタール)。
輸入物のほとんどはアメリカンチェリーで、2007年の貿易額は約80億円です(2006年は約71億円、2005年は約100億円)。アメリカ以外の輸入先ではチリ、ニュージーランド、オーストラリアとなっています。 2007年の総輸入量は約9,374トン(2006年は約6,947トン)。
グラフにマウスカーソルを合わせると値が表示されます。棒グラフと折れ線グラフを比較しやすくするため、輸入量を「百トン」単位に設定しているのでご注意ください。85百トンは8,500トンです。
なお、当サイト果物統計ページの「輸入量・貿易額比較用グラフ」では、ほかの輸入果物と輸入量や貿易額を比較することができます。輸入量・貿易額比較用グラフのページはこちら。
主産地は山形県。年間出荷量は全国で約18,400トンです。さくらんぼ(桜桃)は涼しい地域で栽培が行われています。
なお、この2006年グラフの元データ(農林水産省生産出荷統計2006版)には山形県と青森県、山梨県のデータしかありません。そのため出荷量の順位はこの3つの県だけとなっています。ちなみに栽培面積の順位は、山形県(3100ha)、北海道(619ha)、青森県(394ha)、山梨県(365ha)、長野県(110ha)、福島県(89ha)、秋田県(88ha)となっています。
「栽培面積の推移」ボタンをクリックすると、さくらんぼ(桜桃)の栽培面積の推移を見ることができます。1943〜1948年までデータが欠けていますが、これは元データがないためで作成ミスではありません。