梅は日本人の食卓に欠かせない食物の1つです。梅干しや梅酒、カリカリ梅などさまざまな用途に加工でき、梅特有の酸味と香りで味覚を楽しませてくれます。
生梅が出回る時期は短いですが、シーズンになると店頭にはたくさんの梅とともに大きな瓶や氷砂糖なども並んで季節を感じさせてくれます。
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中国が原産で、日本へは奈良時代に中国から伝わったといわれています。当初は観賞用でしたが鎌倉時代には梅干しとして食用されていたそうです。広く注目されるようになったのは江戸時代で、本格的に栽培され始めたのは大正に入ってから。昭和30年頃から品種改良が進み、昭和37年には酒造法が改正されて梅酒の自家製造が可能になったことで需要が伸びました。
丸みがあって香りが良く、傷や斑点のないものを選びましょう。梅干しにするならある程度熟した黄色いもの、硬めの梅干しがよいなら青みが残るものを使います。また梅酒用なら青く硬めのもの、ジャム用には完熟したもの、カリカリ小梅を作るなら青みのある小梅がよいでしょう。
梅は生では食べられないので、新鮮なうちに梅干しや梅酒などに加工しましょう。すぐに加工できない場合は常温の冷暗所で保存します。10度くらいの環境なら少しは日持ちしますが、低温障害を起こすことがあるので冷蔵庫での保存はおすすめしません。
主な栄養成分(可食部100g中)
カリウム(240mg:生梅/440mg:梅干し)、βカロテン当量(240mcg:生梅/83mcg:梅干し)
注目成分
クエン酸、リンゴ酸
主な効能
疲労回復、食中毒予防
熟した梅はクエン酸やリンゴ酸を含んでいるので疲労回復に効果があります。特に梅干しには高濃度のクエン酸が含まれています。ただし塩分も多いため梅干しの食べ過ぎには注意しましょう。
また梅に含まれる有機酸には殺菌効果があり食中毒の予防に有効と考えられています。
より詳細な栄養成分については、「栄養成分(グラフ)」もしくは「栄養成分(一覧表)」に掲載しています。
日本一の梅の産地である和歌山県の代表的な品種。果皮は緑色で完熟すると黄色〜赤味を帯びます。サイズは25〜35gくらいで肉厚でやわらかく、おもに梅干しや梅酒として使われます。明治35年に和歌山県の上南部村の高田氏が発見し「高田梅」として育成。その後南部高校の竹中氏などによる調査で選抜され、昭和40年に「南部の高田梅」ということで「南高」と名称登録されたそうです。出回り時期は6月中旬から。
関東地方に多く流通している青梅で、サイズは25〜30g程度。果皮は淡黄緑色で、肉厚で緻密です。旬は6月中旬からで、用途としては梅干しや梅酒、梅シロップなどに向いています。江戸時代から栽培されていたようですが来歴は不明です。
南高とともに和歌山県で多く栽培されている青梅です。果重は25〜30gほどで果皮は緑色。梅酒や梅ジュースに適しています。大正時代に和歌山県の長野村の那須氏が発見し、那須氏の屋号から「古城」と名付けられたそうです。
5g前後の小さな梅で、品種としては主に長野県で栽培されている「竜峡小梅」や、山梨県で栽培されている「甲州小梅」などがあります。出回り時期は5月下旬からで、梅干しやカリカリ梅などに用いられます。
梅の栽培面積のトップは南高、次いで白加賀と続きます。南高は和歌山県が主産地で約4336.6ヘクタール。白加賀は群馬県が主産地で約593.5ヘクタールです。
ウメの出荷量は約99,700トンで、その多くを和歌山県(約68,000トン)が占めています。2位は群馬県(約5,560トン)、3位は福井県(約1,980トン)です。