分類:ウリ科キュウリ属
原産地:東アフリカ地方、中近東地方
季節の分類:夏
多く出回る時期:4月~9月頃
主な産地:茨城、北海道、熊本
国内の栽培面積:約8,180ヘクタール(2011年)
国内の年間出荷量:約16万3,100トン(2011年)
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メロンは果肉の色によって「赤肉系」、「青肉系」、「白肉系」に分けられます。赤肉は夕張メロンやクインシーメロンがよく知られていて、青肉ではアールスメロンやアンデスメロンなどが有名。また、白肉にはホームランメロンなどがあります。
さらに、網の有無によって「ネット系」、「ノーネット系」にも分けられます。ネット系メロンは、成長過程で果肉が果皮よりも大きくなろうとして、その時に果皮がひび割れてしまいます。このひび割れをふさごうとしてできたコルク層がネットになるのです。一般的には、ネットの模様が均等であるほど良品とされ商品価値が高くなります。
メロンの栽培法にはガラス温室、ビニールハウス、トンネル栽培、露地栽培がありますが、国内では多くの品種がハウス栽培とトンネル栽培で作られています。またガラス温室ではアールスメロン(マスクメロン)など高級メロンが栽培されています。
※農林水産省ではメロンやスイカ、イチゴを「果物」ではなく、「果実的野菜」として分類していますが、ここでは果物として紹介します
ヨーロッパにおけるメロンの歴史は古く、古代エジプトや古代ギリシャにおいてメロンの仲間が栽培されていたことが分かっています。しかし、メロンは暖かい地方でしか栽培できなかったため、気候のそぐわない北ヨーロッパ地域で栽培が行われるようになったのは14~16世紀以降といわれています。
日本で現在のような温室メロンが生産され始めたのは大正時代になってからですが、少なくとも弥生時代にはすでにメロンの仲間「マクワウリ」が栽培されていたようです。それを裏付ける証拠として、日本各地の遺跡から土器などとともにマクワウリの種が見つかっています。
網ありメロンの場合は、丸みがキレイで網目がクッキリと細かく均等に広がり、網1本1本の盛り上がりが高いほうが良品とされます。果皮の色は、網あり網なしともに色付きが均一なものを選ぶとよいでしょう。また、どちらも軽いものよりも重みのあるほうが種の比率が低く、肉厚で味も優れています。
完熟していないメロンは追熟させる必要があるため、常温で保存して食べる2~3時間前に冷蔵庫で冷やしましょう。 追熟期間は品種によって多少のばらつきはありますが、収穫日から5~7日ぐらいが目安。一般的に食べ頃になると香りが強くなり、お尻の部分に弾力を感じます。
カットしたものは種を取ってからラップで包んで冷蔵庫へ。ただし冷やしすぎると味が落ちるので要注意。
イラストはメロンの糖度分布です。メロンは種に近い内側のほうが甘味が強く、皮に近づくにしたがって糖度は低くなっていきます。またツル側の部分より、お尻(果頂部)のほうが糖度が高くなる傾向にあります。
主な栄養成分(可食部100g中)
カリウム(350mg)、βカロテン(赤肉メロン:3600mcg)
主な効能
利尿作用、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、糖尿病予防、がん予防(赤肉メロン)、風邪予防(赤肉メロン)
メロンに含まれるカリウムの量は果物の中でも特に多く、高血圧や動脈硬化などの予防効果が期待できます。カリウムには水分バランスの調節をする働きもあり、利尿作用やむくみ解消にも効果的です。
また赤肉メロンはβカロテンの含有量がとても多く、老化を予防する抗酸化作用やがん予防にも効果があるといわれています。赤肉メロンはかつては日持ちが悪く独特のカロテン臭がありましたが、現在は改善されて味も日持ちも大きく向上しています。
豊富に含まれるβカロテンには風邪予防にも効果があります。
より詳細な栄養成分については、「栄養成分(グラフ)」もしくは「栄養成分(一覧表)」に掲載しています。
高級メロンの代名詞でもあるマスクメロンですが、実はマスクは品種名ではなく、麝香(じゃこう)の香りがする「musk」からきており、実際はアールス系メロンのことを指します。代表品種は「アールス・フェボリット」で、静岡県ではアールス・フェボリットの優秀なものを「クラウンメロン」として流通させています。
正式な品種名は「夕張キング」といい、親は「スパイシー・カンタロープ」×「アールス・フェボリット」で1961年(昭和36年)に誕生しました。また「夕張メロン」という名前は夕張市農業協同組合の登録商標で、この農協から出荷されるものだけが夕張メロンの名称を使用できます。果肉はオレンジ色で甘みが強く果汁も豊富です。ただし、日持ちが若干よくないのが欠点。
大きさは少し小ぶりで果皮に細かい網が入り、果肉は緑色でややかたく、味と香りはマスクメロンに似ています。価格がお手頃なことから人気が高く、ハウス栽培の主要品種となっています。親は「アールス系」×「不詳」。ちなみにアンデス山脈とは関係なく、発売当初(1977年)の「安心ですメロン」という名前の候補が由来です。
果肉がきれいなオレンジ色のネット系赤肉メロンで、なめらかな口当たりと深みのある甘さが特徴。ジューシーで甘い香りがします。シーズンは5~7月頃。平成に入ってから普及しました。
やや楕円形で果皮は濃い緑色をしていて、網目が荒く溝のような縦じまがあるのが特徴です。果肉は淡緑色で甘みがあり果汁も豊富。1974年(昭和49年)に発表されました。6月頃から出回ります。
網目が細かくネットの盛り上がりが浅いのが特徴。果肉は緑色で糖度が16~17度と高くさわやかな甘みがあります。果肉がややかためなので日持ちがよいのも魅力。1990年(平成2年)に発表されました。
2000年(平成12年)に登場した青肉メロンです。果皮のネットが緻密で、果肉は薄い黄緑色をしています。果肉はみずみずしく糖度も高めで、さわやかな香りと甘みが味わえます。出荷時期は4~6月頃。
赤肉種で果皮のネットが細かく、主に北海道で栽培されています。積丹半島付近の雷電海岸にちなんで「らいでんメロン」と呼ばれることもあります。果汁が豊富でまろやかな甘さがあり、果肉がしっかりしているので日持ちも良好。
1962年(昭和37年)に発表された「プリンスメロン」は、かつてはメロン市場のシェアNo.1を誇りましたが、1970年代以降にさまざまな品種が登場したことで生産高は減少しました。西洋種のメロンと「まくわうり」を交配した品種で、果肉は緑からオレンジで甘みが強く、大きさはやや小ぶりです。
皮は乳白色でネットがなくツルツルしています。また果肉も白く口当たりはなめらか。「ハニーデューメロン」と「緑肉種」を掛け合わせた品種で、主に熊本県や茨城県で栽培されています。出回り時期は3~7月頃。
輸入メロンの大半を占めているのがこの品種で、その多くがメキシコ産とアメリカ産です。果皮は白く、果肉は淡緑色。多汁で甘みがありますが、香りは少なめです。果肉がオレンジ色のものもあります。「ハネデューメロン」や「ハネジューメロン」とも呼ばれています。
やや縦長の球形で皮は濃い黄色をしており、果肉が白いのが特徴です。親は「マクワウリ」×「スペイン系メロン」。肉質はややかためで歯ごたえがあり、さっぱりとした甘さです。4~7月頃に店頭に並びます。
果肉が濃いオレンジ色で、果皮に細かい網目のあるネットメロン。2004年(平成16年)に登場した品種です。果汁が豊富で甘みが強く、種の部分が少なくて果皮が薄いため可食部分が多いのが特徴。日持ちのよさも魅力のひとつです。6月上旬頃から出回ります。
1995年(平成7年)に誕生した緑肉系のメロン。「アールス系メロン」と「露地ネットメロン」を掛け合わせた品種で、緑色の果皮に細かい網模様が入ります。上品な甘さで香りがよくなめらかな口当たりが特徴です。シーズンは6~9月頃。