グレープフルーツ Grapefruit

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基礎データ DATA

  • 分類:ミカン科ミカン属
  • 原産地:西インド諸島
  • 季節の分類:周年
  • 多く出回る時期:周年

グレープフルーツの旬(出回り時期)

※これはグレープフルーツの出回り量の割合をグラフ化したものです。農林水産省統計 青果物卸売市場調査 品目別:主要卸売市場計(2023年)を参考にしています

グレープフルーツの概要

グレープフルーツの果実

国内で販売されているグレープフルーツは、ほとんどがフロリダや南アフリカからの輸入品です。旬の時期は、フロリダ産が11月~6月で、南アフリカ産は6月~11月頃になります。ところで、柑橘系の果物なのになぜ「グレープ」という名前なのかというと、ぶどうの房ように1本の枝にたくさんの実を付けるからだそうです。

グレープフルーツの歴史

スタールビー

グレープフルーツの歴史は300年ほどで、18世紀に西インド諸島のバルバドス島で誕生したといわれています。その後1823年(1830年という説もあり)にアメリカのフロリダに伝わり、栽培が行われるようになりました。大正時代初期になると日本にも伝来しましたが、日本の気候は栽培に向かず定着しませんでした。グレープフルーツが大量に輸入されるようになったのは1970年代からです。

グレープフルーツの栄養と効能

おもな栄養成分(可食部100g中)

ビタミンC(36mg)

注目成分

ナリンギン

期待される効能

疲労回復、風邪予防、美容効果

グレープフルーツはビタミンCが多めで、しかも果実が大きいので1つ食べれば1日に必要なビタミンCをほぼ補給することができます。またビタミンCは風邪予防にも効果があり、豊富に含まれているクエン酸は疲労回復に役立ちます。

グレープフルーツの苦み成分であるポリフェノールの一種「ナリンギン」は、脂肪の分解を促進する作用があり、高脂血症に効果があるといわれています。また抗酸化作用もあるので、がん予防にも効果が期待できるでしょう。

ただし、ナリンギンは高血圧の治療薬の成分を強めたり、副作用を起こすおそれもあるので、治療中の方は摂取するのを控えてください。また、この他にも副作用を起こす薬があるので、服用中の方は必ず医師に相談してください。

なお、ナリンギンの結晶は鋭い針状になっています。グレープフルーツを食べると粘膜が刺激されて舌や唇がヒリヒリするのはこのためです。

より詳細な栄養成分については、「栄養成分(グラフ)」もしくは「栄養成分(一覧表)」に掲載しています。

グレープフルーツの種類

マーシュ(ホワイト)

マーシュ(ホワイト)

普段よく目にする一般的なグレープフルーツがこの品種です。果重は400g前後で果皮が黄色く、果肉は白みがかった薄黄色をしています。果汁が多く、さわやかな甘酸っぱさと、特有のほのかな苦みを持っています。1860年頃にアメリカのフロリダで発見されました。ちなみに果肉が薄いピンク色の「ピンクマーシュ(トムソン)」という品種もありますが、こちらは生産数が少なくあまり出回りません。

ルビー(レッドブラッシュ)

ルビー(レッドブラッシュ)

いわゆる「ピンクグレープフルーツ」といわれる品種で、果肉が赤みがかったピンク色をしていることから「ルビー」という名前がつきました。果皮は黄色からオレンジで、一部が赤みがかっているものもあります。また、白肉のものに比べて酸味は控えめで、まろやかな甘味が楽しめます。このルビー種は、マーシュの変異「トムソン」がさらに変異して誕生しました。

スタールビー

スタールビー

果肉が濃い赤色をしていて、果皮は黄色または少しオレンジがかった色をしています。ホワイト種に比べると苦みと酸味は少なめで、甘味がやや強いのが特徴。流通量はそれほど多くはありませんが、カリフォルニア産や南アフリカ産のものが輸入されています。また最近は、わずからながら国内産のスタールビーも出回るようになりました。

リオレッド

リオレッド

赤い果肉とやや赤みのある黄色い果皮を持ったグレープフルーツで、見た目はスタールビーに似ています。苦みが少なく、ほのかな酸味とほどよい甘さがあります。生食よりもジュースやシャーベット利用されることが多いようです。

スウィーティー

スウィーティー

「文旦(ブンタン)」と「グレープフルーツ」をかけ合わせたフルーツで、イスラエルで栽培されています。果皮は緑色で果肉は薄い黄色をしていて、酸味が少なく、まろやかな甘味とさわやなか香りが特徴。シーズンは11月~2月頃で、2月頃には果皮が黄色い「ゴールデン・スウィーティー」も出回ります。ちなみにアメリカ産の「オロブランコ」とは同じ品種です。

オロブランコ

オロブランコ

「アメリカ産」というだけで「スウィーティー」と同種です。スウィーティーはもともとアメリカで誕生した品種で、アメリカ産のものは品種名であるオロブランコ(オロブロンコ)、イスラエル産は商品名の「スウィーティー」で流通しています。味や形などはスウィーティーとほとんど変わりません。出回り時期は11月~3月頃。

メロゴールド

メロゴールド

「文旦」×「グレープフルーツ」としてアメリカで誕生し、1986年に発表されました。果皮の色は緑から黄色で、重さは500g前後。果汁が豊富で酸味が少なく、甘味の強いグレープフルーツといった感じです。カリフォルニア産のものが11月~2月頃に出回ります。

フレーム

フレーム

果皮は黄色からオレンジで、果肉の色が「ルビー」よりも濃い赤色をしています。グレープフルーツ独特の苦みがなく酸味も少ないため、甘味をしっかり感じられます。

栽培面積・収穫高の推移

出典:農林水産省統計

2020年のグレープフルーツの栽培面積は約8ヘクタール。収穫量は約98トンで、出荷量は約83トンです。

グレープフルーツの輸入先と輸入量

出典:財務省統計

グレープフルーツは8か国から輸入されています。輸入先トップは南アフリカで輸入量は約2万1,228トン、全体の50%以上を占めています。2位はアメリカの約8,020トンで全体の約20%を占めています。3位はイスラエルの約5,672トン。4位は約3,408トンのトルコと続きます。

グレープフルーツの輸出先と輸出量

出典:財務省統計

日本産のグレープフルーツは香港とカナダへ輸出されています。香港への輸出量は約5.6トンで、全体の70%以上を占めています。カナダへの輸出量は約1.8トンで、全体の20%以上を占めています。

年別輸出入量

出典:財務省統計

グレープフルーツは海外から輸入されています。2022年の輸入量は約4万290トンで輸入額は約67億710万円です。輸入量は前年と比べると1万1,050トン(約22%)減少しています。

主要生産国(上位5か国)

出典:FAOSTAT(2021年)

グレープフルーツ(文旦含む)生産の上位5か国は、中国、ベトナム、メキシコ、アメリカ、南アフリカです。1位の中国の生産量は年間約520万トンで全体の約54%を占めています。2位のベトナムは年間約103万4,680トンで全体の約11%、3位のメキシコは年間約45万3,208トンで全体の約5%です。

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