その他の果物 サポジラ
登録日:2020年7月26日
これは「サポジラ」という熱帯フルーツです。長さ7~8cmくらいの楕円形で、果皮が薄茶色をしていて、外観だけ見ると少しじゃがいもに似ています。でも見た目に反して甘味が強く、その甘さは黒糖や干し柿のような風味ともたとえられます。
ただし、おいしく味わうにはしっかりと完熟させることが重要。未熟な状態だとタンニンを多く含んでいて、渋柿のような渋みが残ってしまうからです。そのため完熟前のものを購入したら、常温で保存してやわらかさを感じるまで追熟させる必要があります。
このサポジラは購入時にすでにやわらかさがあったので、その日のうちに食べました。カットすると断面は柿のような感じで、大きめの種が入っています。食べ方は、薄い皮をむいてそのまま食べればOKです。
サポジラを食べるのは今回で2度目なのですが、味は前回感じたのと同じく、黒糖風味の柿のような感じでした。糖度を測ると16度と高く、酸味はなし。果肉はソフトで多汁ですが、舌ざわりはザラザラとしていて独特の風味があります。濃厚で個性的な味なので、ひとまず半分だけ食べて、残りは冷凍してみることに。
凍らせたサポジラは、シャリっとしたシャーベットのような食感で、ひんやり感が加わったことで、幾分すっきりとした味わいになりました。この食べ方もけっこうアリだと思います。
ちなみにサポジラは木の樹液がガムの原料「チクル」になることから「チューインガムの木」とも呼ばれます。タイやベトナム、インドなどの熱帯地域で食べられていて、日本では6月から9月頃がシーズン。沖縄県や鹿児島県などで栽培されています。
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