カンキツ類 デイジーマンダリン
登録日:2020年8月2日
オーストラリア産の「デイジーマンダリン」という柑橘を食べました。そもそも「マンダリン」というのはみかん類の一種で、果実が小ぶりで手で皮をむけるのが特徴。4月から5月頃に春みかんとして出回る「カラマンダリン」のほか、「地中海マンダリン」や「ページマンダリン」などの種類があります。
そしてデイジーマンダリンは、アメリカのカリフォルニアで誕生した品種です。交配親は「フォーチュンマンダリン」と「フリーモントマンダリン」。育成者のダウリン・ヤング氏が妻の名前を取ってデイジーと名付け、1986年頃から苗木が販売されているのだとか。
日本ではあまり見かけない品種ですが、オーストラリア産のものが7月頃に少し輸入されています。甘味が強くて香りがよく、種は多いものの、ほかのマンダリンと同様に手で皮をむいて食べられるのが魅力です。
今回購入したデイジーマンダリンは、重さが95~120g程度で温州みかんのMサイズくらいの大きさ。果皮は濃い目のオレンジ色で、皮と中の実がぎゅっとくっついた感じです。皮のむきやすさは温州みかんほどではありませんでしたが、皮と実の間にゆっくりと親指を入れていけば、一応きれいにむけました。
食べてみると、甘味が強くて酸味は弱めで香りが良好。みかんとオレンジを足したような濃厚な味で、果汁も多いです。また、じょうのう膜(薄皮)が薄くて袋ごと食べても気にならず、歯切れがよいのもポイントです。ただ、もれなく種が1~2個ずつ入っているので、いちいち出さないといけないのがちょっと手間でした。とはいえ、柑橘類の種類が少ないこの時期に楽しめるのはよいですね。ちなみに、果皮の色が薄めのものより、濃いほうが糖度が高くておいしかったです。