クリ(栗) ぽろたん(皮むき実験)

登録日:2020年10月4日

ぽろたん(皮むき実験)

ぽろたん(皮むき実験)

日本栗は甘くておいしいけれど、渋皮がむきにくい……。そんな悩みを解消してくれるのが、2007年(平成19年)に品種登録された「ぽろたん」です。農研機構が開発した日本栗で、親の掛け合わせは「550-40」×「丹沢」。見た目は普通の栗と変わらずふっくらと大粒で、味も甘味があって食味がよく、渋皮と実の剥離が容易なのが特徴です。※かたい茶色い皮が「鬼皮」で、内側の薄い皮が「渋皮」

ぽろたん(皮むき実験)

ただ、きれいに渋皮をむくにはちょっとした準備が必要になります。それは、ゆでる前にかたい鬼皮にナイフで切り込みを入れるか、または半分にカットしておくということ。この手間を省くとむきやすくなりません。また、切り込みを入れる際には、けがをしないよう包丁の刃元を使って慎重に行うことが大切です。

ぽろたん(皮むき実験)

今回は比較のため、切り目を「横」に入れたもの、「縦」に入れたもの、「底辺から側面にぐるっと」入れたもの、そして「半分にカット」したもの、と4パターンを試しました。加熱時間は、生栗として栗ご飯などに使用するなら2~3分でOK。そのままおやつとして食べるなら、20~30分ほどゆでたり、オーブンで焼いたりします。今回はおやつ扱いなので25分ほどゆでました。ぽろたんの渋皮をきれいにむくには、熱いうちにむくのがポイントです。冷めるとむきにくくなるので、そうなった場合は再度温める必要があります。なお、どのパターンもゆで過ぎてしまうと実を取り出すときに崩れるので注意してください。

ぽろたん(皮むき実験)

さて、皮むき実験の結果がこちら。一番むきやすかったのは半分にカットしたものでした。果肉が気持ちよくぽろっと取れて食べやすいです。おやつとして食べるならこれが一番でしょう。そして2位は側面にぐるっと切り込みを入れたもの。こちらもパカっと実から離れてくれます。ただし、不安定な場所に切り込みを入れるので下処理が結構面倒でした。

ぽろたん(皮むき実験)

そして横切り込みと縦切り込みは、同着の3位。少し渋皮がくっつきましたが、丁寧にはがすと渋皮が取れます。ただ、この2つはさらに鬼皮に切り目を入れないとむけないので、後々手間がかかります。

また、念のために切り込みなしのものもむいてみましたが、やはり渋皮が実にくっついて手間取りました。やっぱり切り込みは大切ですね。ちなみに、加熱方法は電子レンジでもOKです。2分ほど加熱して皮をむくと、生のむき栗になるので栗ご飯に利用できます。

肝心の味はいうと、文句なしのおいしさです。購入後、しばらくチルド室で保存したことで糖度がアップしたようで、ホクっとして甘味十分。そのまま天津甘栗のようにパクパク食べていたら、すぐになくなってしまいました。

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