アンズ(杏) 八助(八助梅)
登録日:2025年7月22日
これは青森県で栽培されている「八助(はちすけ)」というあんずです。あんずはジャムやシロップ漬けなどに使われることが多いですが、これは通称「八助梅」と呼ばれていて、おもに梅干しに加工されます。
八助は青森県や岩手県北部で古くから栽培されている在来種で、甘味はあるものの酸味が強いことが特徴。果重が80gほどと大きく果肉が緻密で、シソ漬けにすると真っ赤に染まり、サクッとした食感に仕上がるのだそうです。
もちろんあんずなので熟すとオレンジ色になりますが、収穫は基本的に少し黄緑が残る黄色~薄オレンジ色の状態で行われているとのこと。また、完熟していてもそのままだと酸味が強いので生食には向きません。
これは7月上旬に入手したもので、果皮は濃いオレンジ色に染まり、サイズは40~47gほど。収穫時は黄緑色~黄色だったようですが、常温で数日置かれていたため追熟したものになります。でも果実はかたさがあり、半分に割っても果肉が崩れることはありません。ちなみにそのままかじってみたら、かなり酸っぱくてやはり生食は無理でした。
ということで梅干し向けの品種ではありますが、今回はジャムとシロップ漬けに挑戦。おいしくできるのか不安でしたが、完熟状態ということもあってか、いつも作っているものと変わらない仕上がりになりました。ジャムは酸味が少し強めのキリっとした甘酸っぱさでおいしいです。
またシロップ漬けも砂糖の分量を少し多めにして作ったら、こちらもやや酸味が効いた濃厚な味に仕上がりました。鮮やかなオレンジ色がかわいらしく、そのまま食べたりヨーグルトに入れたりといろいろ楽しめてよかったです。