桝井ドーフィン

この時期になると無性にいちじくが食べたくなります。いちじくはイチゴやメロンなどに比べるとちょっと地味なイメージがありますが、個人的には同じくらい好きなフルーツの1つです。

これは「桝井ドーフィン」という品種。いちじくの中ではもっとも栽培されている主要品種で、果皮が濃い赤紫色をしていて、ねっとりとした食感に濃厚な甘味があるのが特徴です。生食でも十分おいしいですが、ワインでコンポートにすると高級感漂うおしゃれなデザートに変身します。

シーズンは8月上旬頃から10月頃。出始めは価格がやや高いため、少し安くなるのを待ってから購入しました。今回購入した桝井ドーフィンは愛知県産で、軸の部分に少し黄色い部分がありますが、ほぼ全体が濃い赤紫色に染まっていて見るからにおいしそうな感じです。また、お尻にはほんの少し裂け目が入っていて、完熟感が漂っています。

軸を手で折ってバナナのように皮をむき、そのままがぶり。まったりとした甘さの中にほんのりと酸味があり、中央部のプチプチとした食感がさらにおいしさを際立たせてくれます。果実はしっかりと完熟していて糖度は20度近くと高く、期待以上の甘さでした。いちじくの収穫期はまだしばらく続くので、また堪能したいと思います。

ちなみにいちじくの生産が盛んなのは和歌山県や愛知県で、ほかに兵庫県、大阪府、福岡県、広島県など幅広い地域で栽培が行われています。地域によっては「蓬莱柿（ほうらいし）」や「とよみつひめ」などの品種も栽培されています。

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