はるたより

これは「はるたより」という品種のびわです。長崎県果樹試験場で育成され、2014年に品種登録されました。よく似た名前の品種に「なつたより」がありますが、なつたよりは露地栽培向きで、はるたよりは施設栽培に適しているそうです。はるたよりは果実が大きくて甘味が強く、酸味がおだやかなのが特徴。また、ほどよいかたさで果汁を豊富に含んでいます。

今回購入したはるたよりは、果実は60g前後と大きく、果肉はきれいな橙黄色。皮は手でスルッと気持ちよくむくことができ、果汁が滴るほどジューシーです。果肉はソフトで歯切れがよく、糖度は13～15度程度と高くて酸味は控えめ。まろやかな甘酸っぱさで風味がよく、とても美味でした。価格は少し高めでしたが、今年最初のびわがおいしくて大満足です。

びわは旬の時期が短いため、シーズン中に露地・施設栽培に適した品種を効率よく栽培することが求められます。はるたよりの登場によって、長崎県では「長崎早生」のあとに、千葉県では「富房」の前の出荷が期待できるとのことなので今後の普及が楽しみです。

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