ビワ(枇杷) 麗月(れいげつ)

登録日:2022年5月15日

麗月(れいげつ)

麗月(れいげつ)

びわのシーズンがやってきました。今回食べたのは長崎県産の「麗月(れいげつ)」という品種。長崎県果樹試験場で育成され、2005年(平成17年)に品種登録されたびわです。

麗月(れいげつ)

育成が開始されたのは1976年と古く、交配親は「森尾早生」と「広東」。どちらも聞きなれない品種名ですが、森尾早生は「茂木」の枝変わりで、広東は中国から導入した品種とのこと。

麗月(れいげつ)

麗月は果皮が白っぽいことが特徴で、一般的なびわに比べると色が薄いため、「白びわ」とも呼ばれます。果実は50g程度で、果実は丸形。この黄白色でまん丸の外観が、麗しい月のようなことから麗月と名付けられたそうです。

麗月(れいげつ)

味は糖度が高くてほどよい酸味があり、果肉はみずみずしくて緻密。香りはそれほど強くありません。ちなみに麗月は早生品種なので、5月上旬頃から収穫が可能です。

麗月(れいげつ)

この麗月は重さが43g~53gと標準的なサイズで、特徴通り白みがかった橙色をしています。皮はやや厚めですが、するっときれいにむけて、果肉は果汁が滴るほどジューシー。歯切れがよくソフトな口当たりで、糖度も16度以上と甘く、ほのかな酸味と相まってじつに美味です。びわはイチゴやぶどうのような濃厚さはありませんが、風味が豊かでずっと食べ続けたいほどの味わいでした。

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