温州ミカン(みかん) 盛田温州

登録日:2021年11月28日

盛田温州

盛田温州

先日、「盛田温州(もりたうんしゅう)」というちょっと珍しい品種の温州みかんを購入しました。1980年(昭和55年)に品種登録されたみかんなのですが、生産者が少なくあまり出回っていません。

盛田温州

盛田温州の来歴は、佐賀県の盛田氏が「宮川早生」の枝変わりとして発見。発見者の名前から盛田温州と命名されたそうです。大きな特徴は、果皮がつるつるとして滑らかなこと。一般的なみかんは果皮の小さなツブツブの部分がわずかに凸凹としてますが、これは表面がツルンとしています。

盛田温州

そしてもう1つの特徴が浮き皮しにくいということ。温州みかんは皮が実から離れやすく、場合によっては少し隙間ができることもあります。しかし盛田温州は皮が実にピタっとくっついているのです。

盛田温州

この盛田温州は、大きさがS~Lサイズまでまちまちで、果皮にうっすら黄緑が残っている状態。また、ひと目見た瞬間に「皮がつるつる!」と思ったのですが、触ると本当にすべすべとしています。そして特徴通り、皮は隙間なく実にくっついていてむきにくそう……と思ったら、それほど皮離れは悪くありませんでした。

盛田温州

食べてみると、しっかりと甘味があって酸味はやや強め。じょうのう膜(薄皮)は薄く、果汁を多く含んでいて、1房口に入れるとキリっとした甘酸っぱさが広がっていきます。これが盛田温州の平均的な味かどうかはわかりませんが、個人的にはこのくらい酸味があるものも好きです。

さらに調べてみると、盛田温州の収穫時期は11月中旬頃からなのですが、12月頃まで貯蔵して酸味を少し抜いたほうが味がよくなるのだとか。今回のものは少し早出しでやや酸味が効いていたのかもしれませんね。でもこれはこれでおいしかったです。

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