温州ミカン(みかん) 日南の姫(ひなのひめ)
登録日:2021年9月19日
この時期、さまざまな極早生みかんがスーパーに並んでいますね。これは和歌山県で栽培された「日南の姫(ひなのひめ)」という品種の温州みかんです。9月の極早生みかんといえば酸味が強めで果皮が緑色のものが多いですが、これはけっこう果皮が黄色く染まっています。
調べてみると、日南の姫は極早生なのに色づきがよく、酸の抜けが早いのが特徴とのこと。詳細な来歴はわかりませんでしたが、「日南1号」の枝変わりで、宮崎県日南市の古澤氏が発見し、2012年頃には生産されていたようです。
日南の姫の平均果重は80~120gほどで、極早生品種としてはやや大きめ。糖度は9~11度くらいと9月中旬でも比較的甘味があり、酸味もほどよく減っていて食べやすいのがポイントです。
今回購入した日南の姫は、サイズが100g前後の扁平形。濃い緑色がだいぶ抜けていて、黄緑色~黄色になった部分が多く見られました。
食べてみると、出始めたばかりの極早生なのに確かに酸味が強くありません。糖度は11~12度とほどよく甘味があり、さわやかな酸味が調和してすっきりとした味わいです。じょうのう膜(薄皮)もそれほど口に残らず、果汁も豊富。冬のみかんとはひと味違う、この時期ならではの甘酸っぱさを堪能しました。
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