リンゴ 紅ふじ
登録日:2021年11月21日
りんごの「ふじ」といえば誰もが知っている主要品種で、そのおいしさは折り紙付きです。そして長い栽培の歴史の中で、枝変わりなどで選抜された「早生ふじ」や「着色系ふじ」も誕生しています。
今回食べた青森県の「紅ふじ」は着色系ふじとされるもので、果皮の色付きが早くて色が濃いのが特徴。来歴はよくわかりませんが、果皮は明らかに濃い紅色をしていて、普通の「サンふじ」と並べてみるとその濃さがよく分かります。※左がサンふじで右が紅ふじ
ちなみに紅ふじのような着色系の品種は見た目がおいしそうなのが魅力ですが、一見完熟のように見えても果実はまだ完熟前ということもあります。そのため収穫時期の見定めが難しいという一面もあるそうです。
この紅ふじは「秋映(あきばえ)」かと思うくらいの色の濃さでした。秋映は果皮が黒っぽい濃紅色に着色する品種ですが、それに迫るほどの色付きです。一方でお尻の部分にはわずかに黄色味が残っていて、さびは見られません。
さっそくカットすると蜜が入っていました。糖度は16~19度くらいと高く、ほどよい酸味もあり、果汁も豊富。サクサクと歯切れがよくて、ふじらしい安定感のあるおいしさです。ふじはこれからがシーズン本番ですが、まずはこの紅ふじで季節の到来を感じました。
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