西洋ナシ(西洋梨) デュセス・ダングレーム
登録日:2025年10月26日
これは「デュセス・ダングレーム(Duchesse d'Angouleme)」という西洋梨です。店頭で見たときに一瞬「ラ・フランス」かなと思ったのですが、よく見るとサイズが大きくて高さがありラ・フランスとは少し違う様子。この品種はまだ食べたことがなかったので迷わず購入しました。
調べてみたところ、デュセス・ダングレームは1800年代初期にフランスのアンジェ地方近郊にある農場で発見された果実が起源なのだそう。この果実を苗木屋さんが接ぎ木で増殖し「ポワール・デ・エパロネ(エパロネの洋梨)」の名前で栽培。そしてその後1820年にアングレーム公爵夫人に果実を贈った際、夫人の名前をつける許可をもらいデュセス・ダングレーム(アングレーム公爵夫人)に改名したそうです。
特徴としては果実が大きく、黄緑色の果皮は熟すと黄色みを帯びて果肉が軟化します。果肉はやや粗めながらもとろけるような食感で、芳香があり甘酸が調和した味わいとのことです。
今回入手した2玉は山形県産で、重さが400g超あり、購入時の果皮は濃いめの黄緑色。これを常温でしばらく追熟させると、少し黄色みがかった黄緑色に変化してきました。香りは4~5日くらいで漂い始めたのですが、まだ果肉に弾力が感じられなかったのでさらに追熟させ、10日目に香りがより強くなったので冷やして食べてみることに。※写真左が購入時、右が追熟10日目
カットすると果肉は少し歯ごたえを感じる程度のやわらかさになっていて、果汁が豊富でジューシー。糖度は17度以上と高く、甘味の中にやさしい酸味も含まれていてとてもおいしいです。舌ざわりは確かにラ・フランスに比べると少し粗めではありますが、気品のある風味で気に入りました。
また、もう1玉はさらに3日間追熟させてみたら、よりソフトになりとろりとした舌触りに。果汁もポタポタ滴るほどで、1個目から熟度がちょっと進んだ食感を楽しめました。
ちなみにアングレーム公爵夫人とは、マリー・アントワネットの長女のマリー・テレーズだそうで、アングレーム公と結婚したことでアングレーム公爵夫人になっています。またアングレームではなくダングレームになるのは「~の」という意味「d'」がくっついて「d'An(ダン)」と発音されるためです。
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