ベルガモット（国内産）

香りのよい香酸柑橘といえば「レモン」や「ライム」「ゆず」などが思い浮かびますが、「ベルガモット」も香料としてよく利用される柑橘の1つです。とはいえあまり馴染みのない果物なので、食したことのある人は少ないのではないでしょうか。

ベルガモットはレモンと同じ「ミカン科ミカン属」の果物で、おもな産地はイタリアやモロッコなど。果皮から抽出した精油が香水やアロマオイルなどに使用され、皮に含まれる香り成分にはリラックス効果があるといわれます。ちなみにフレーバーティであるアールグレイはベルガモットで香りづけをした紅茶になります。

そんなベルガモットの果実がスーパーで売られていたので思わず購入しました。しかも静岡県産です。ただ、希少品ゆえ価格はレモンの4～5倍したので、今回は1玉だけ。調べてみると和歌山県や高知県などでも生産されているみたいです。

このベルガモットはレモンを少し丸くしたような形をしていて、果皮は明るい黄色。カットした断面はレモンにそっくりで、酸味の強さもレモンと同じくらいでした。また、果皮はレモンとは少し異なるさわやかで上品な香りがして、確かに鎮静効果がありそうな感じがします。

さて、カットしてはみたものの食べ方がいまいちわかりません……。なので、ひとまずレモンのように薄くスライスして紅茶に浮かべてみることに。お！ まぎれもなくアールグレイの風味になりました。砂糖なしでもおいしく、果汁を絞って砂糖を入れて甘いレモンティのようにしても美味。色もレモンを入れたときと同じように明るくなります。でも皮はかなり苦いので、早めに取り出したほうがよいかもしれません。

そして残りは果汁を絞りだしてゼリーにしてみたところ、レモンゼリーを少し高級にしたような甘酸っぱい味に仕上がりました。レシピを検索すると、ベルガモットの果肉や果汁はあまり使われないという情報もありましたが、マーマレードや飲み物、料理の風味付けなどいろいろ活躍してくれると思います（コスパはあまりよくありませんが）。

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