香酸柑橘 宮崎夢丸(みやざき夢丸)
登録日:2025年3月24日
先日、宮崎県産の「宮崎夢丸」という種なしきんかんを購入しました。一般的なきんかんには種が入っているので丸ごと食べるときに邪魔になりますが、この宮崎夢丸は種を気にせず食べられます。
育成をしたのは宮崎県総合農業試験場で、四倍体の「ネイハキンカン(寧波金柑 別名:ニンポウキンカン)」と二倍体のネイハキンカンを交配したのだそう。約20年かけて育成された三倍体の品種で、2010年(平成22年)に宮崎県によって品種登録されています。
果実は長球形で、果皮はネイハキンカンに比べて厚め。果汁は少なくて香気があり、糖度が高くて酸味はほとんどないとのことです。ちなみに2002年(平成14年)に宮崎県が品種登録した「ぷちまる」も種なしきんかんになります。
今回購入した宮崎夢丸は特徴通り縦長の球形をしていて、長さは2.5cm程度で重さは10g前後。果皮はきれいなオレンジ色で、表面にはつやがあり油胞のツブツブもはっきりしています。
さっそく食べてみると、まず甘味がグッときて、そのあとにきんかんの香りが鼻を抜けていきました。そして果肉がかなり少なかったからか酸味はほとんどなく、特有のほろ苦さが余韻としてほのかに残ります。すべて生食で味わいましたが、加工用としても便利なので次に機会があればはちみつ漬けにもしてみたいと思います。
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