香酸柑橘 カラマンシー(四季橘)

登録日:2024年12月3日

カラマンシー(四季橘)

カラマンシー(四季橘)

これは香酸柑橘の一種「カラマンシー」です。果実は3cmほどと小さくて酸味が強く、おもにドリンクやシロップ漬け、料理の香りづけなどに使用されます。1年を通して開花・結実することから「四季橘(シキキツ)」や「四季柑(シキカン)」とも呼ばれ、見た目がキンカンに似ていることから「四季成金柑」の呼び名もあります。

カラマンシー(四季橘)

来歴はミカン類とキンカンの交雑種といわれ、果皮にはキンカンのような甘味と香りがあるとのこと。原産地は中国南部で、日本には江戸時代末期に伝わりました。国内ではマイナーな果物ですが、フィリピンやマレーシアなどではよく食べられているそうです。

カラマンシー(四季橘)

実際に果実を手に取ると、確かに色や大きさはキンカンっぽいですが、キンカンほど表面がツルツルとしていません。見た目はシークワーサー(完熟果)っぽいような、でも果皮の感触は少しみかんに近いような気がします。

カラマンシー(四季橘)

またカラマンシーは緑色の状態でも収穫されますが、今回入手したものは緑色がまだらに残ったオレンジ色。それを3週間ほど冷蔵保存していたらオレンジ色が強くなりました。果肉もオレンジ色で種が1~5個くらい入っています。

カラマンシー(四季橘)

試しにキンカンのように皮ごと食べてみると、確かに皮は薄くてほのかにキンカンのような風味もあります。でもキンカンほど甘さはなく、果汁も酸っぱいのでやはり生食は無理です。ちなみに皮はみかんのように手でむけます。

カラマンシー(四季橘)

なので果汁を絞って砂糖を加えジュースにすることに。初めて飲むカラマンシージュースはレモンやゆずなどとはまた違うさわやかな香りで苦みはなく、すっきりとした甘酸っぱさでゴクゴクいけました。揚げ物やカルパッチョなどに使用するのもいいかもしれませんね。

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