スモモ(プラム) 紅りょうぜん

登録日:2021年7月11日

紅りょうぜん

紅りょうぜん

すももといえば「大石早生」や「ソルダム」などがよく知られていますが、これは7月中下旬が収穫期の「紅りょうぜん」という品種です。作付面積で11位(2018年)にランクインしているものの、タイミングが合わないのか店頭で出会う機会が少なく、先日久しぶりに見かけたので購入しました。

紅りょうぜん

紅りょうぜんの両親は「マンモスカージナル」×「大石早生」で、福島県の菅野幸男氏が育成。1987年(昭和62年)に天香園によって品種登録されています。果実は100~150g程度で、熟すと果皮が濃い紅色に染まり、甘くて果汁の多いすももです。

紅りょうぜん

今回入手した紅りょうぜんは全体が鮮やかな赤色でふっくらとした円形。でも、さわるとまだカチカチだったので、しばらく追熟させることにしました。紅りょうぜんは着色がよい品種ですが、完熟になると暗い赤色になるので、食べ頃にはまだ早そうです。新聞紙で包んでから軽くポリ袋に入れ常温に置くこと3日。少し弾力と香りが出てきたので食べてみることに。

紅りょうぜん

カットして味わってみると、あ、まだ完熟一歩手前でした。酸味がやや強く、もう少しやわらかさもほしい感じです。きりっとした甘酸っぱさでこれでもおいしいのですが、紅りょうぜんはもっとまろやかな甘酸っぱさだったはず。なので、残りはもう3日ほど追熟させることに。

紅りょうぜん

さて、計6日追熟させたものを食べてみると、かた過ぎずやわらか過ぎず、果肉は理想的なやわらかさになっていました。赤みが差した果肉は香りがよく、みずみずしさも増加。酸味がやわらいで甘味とのバランスがよくなり、とてもおいしかったです。

なお、すももは皮ごとでも食べることが可能ですが、品種や個体差によっては皮の部分に強めの酸味を感じることがあります。この紅りょうせんの皮の部分はけっこう酸味があったので、むいてから食べました。

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