ナシ(日本梨) 新王(しんおう)

登録日:2019年10月14日

新王(しんおう)

新王(しんおう)

これは新潟県が育成した「新王」という梨です。「おさ二十世紀」と「豊水」の交雑から誕生した品種で、2013年(平成25年)に品種登録されています。

新王(しんおう)

新王はサイズが大きめで、果肉がやわらかくて果汁が多く、甘味が強いのが特徴。また梨は果皮に「果点」という点々がありますが、新王はこの果点が大きいという性質があります。

新王(しんおう)

さて、この新王は特徴通りソフトな食感で、石細胞のジャリッとした感じはあまり感じません。糖度を測ると高い部分は15.9度と高く、酸味がおだやかで梨の甘味がストレートに来ます。口当たりがよくジューシーで、芯付近でも酸っぱさを感じることはなく、甘みたっぷりな味わいでした。果肉がやわらかくなめらかなので、小さな子でも食べやすいと思います。

ちなみに梨といえば千葉県や茨城県、鳥取県などが有名ですが、新潟県は年間収穫量が7位(2017年)。これまでも「新興」や「愛宕」などの品種が誕生するなど隠れた梨の産地です。

そして新潟県では、この新王のほかに姉妹品種として「新美月(しんみづき)」も同時に品種登録しています。どちらも自家和合性を持ち、人工授粉の必要がないので生産者にとっては大きなポイントです。収穫時期は新王が9月下旬からで、新美月は9月中旬頃から。また新美月は甘酸が調和していてさわやかな酸味も楽しめるそうです。

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